ここしばらく主なメーカーからSIMフリー機の目立った新製品もなく、落ち着いた状態となっている。SIMフリー機は家電量販店でも広大な売り場を作っているような状況で、落ち着いた今、格安SIMに使えるSIMフリー端末の状況をジャンル別にまとめてみた。
SIMフリーの王様「iPhone」
SIMフリーの世界で、すべての点において満足いくものといえばiPhoneしかない。最新・最高性能の端末が誰でも購入でき、メーカーの正規のサポートが受けられるのがメリットだ。
最近、値下げされたとはいえ「iPhone 6s」や「iPhone 6s Plus」は非常に高価。しかし、「iPhone SE」というまさに格安SIMに向けたような価格面で大きなメリットのある機種が登場し、ちょっとイイSIMフリー機が欲しいとなれば、安心してiPhoneをすすめられる状況となっている。
問題がないかと言えば、Android機に比べれば価格が高いという以外に何もない。AndroidといってもiPhoneに匹敵するXperiaやGalaxyという世界2大ブランドは、海外の例を見る限りiPhone並みに高価なので、一概にiPhoneが高いとも言えない。
iPhone SEは16GBなら5万1624円。3大キャリアから格安SIMに変えるだけで1年もたたないうちに元が取れるかもしれない価格だけに、今注目だ。
SIMフリーメーカーとしてすっかり浸透
ASUSから安い「ZenFone」が登場
SIMフリースマートフォンの中でも人気ブランドのASUS。ZenFoneシリーズは高性能のSIMフリー端末が手頃な価格で手に入る、という評価だったが、最近はそこそこの性能の製品が手軽に購入できるという方向にシフトしている。
この春登場した「ZenFone Go」もまさにそんな機種で、大手家電量販店では2万1270円。これは消費税を除けば2万円を少し切る金額になるので、税別表示の店では1万円台の機種として売られることになる。
ZenFone GoのプロセッサーはSnapdragon 400で、ミドルクラスの中でもちょっと古め。今、Snapdragon 400を採用した理由はおそらく価格のためと思われるが、メインメモリーが2GBになっていることからも、あまり遅さを意識せずに利用できるだろう。
ただ、実際に購入する場合はSnapdragon 410を搭載して性能的には上位の「ZenFone 2 Laser」(5インチモデル)も比較検討してみてほしい。実売2万5000円と価格は少し高いが、性能も上。カメラ性能なども異なっているため、安さで無理にZenFone Goを買うよりも満足度が高い可能性もある。
なお、ASUSのスマートフォンはアクセサリーが揃っていることも忘れてはならない。3大キャリアの機種にはおよばないが、専用サイズのフィルムやケースも店に行けば揃っている。ZenFone Goについても揃いはじめている。
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