米CylanceとOEM契約し、「プロテクトキャット」として今夏投入
エムオーテックスのLanScope Catで外部からの脅威検出が可能に
2016年05月12日 07時00分更新
5月11日、エムオーテックスは機械学習を用いたエンドポイントセキュリティ製品を提供する米CylanceとOEMパートナー契約を締結したことを発表。LanScope Catの新機能「プロテクトキャット Powered by Cylance」として今夏にリリースする。
機械学習の活用でシグネチャレスで未知の脅威を検知
米Cylanceの「CylancePROTECT」は機械学習技術を採用することで、従来のパターンマッチングやふるまい検知では発見できなかった未知の脅威を発見できるエンドポイント向けマルウェア防御製品。10億を超えるファイルから約700万もの要素を抽出し、独自のアルゴリズムによって、標的型攻撃やゼロデイ攻撃に効果を発揮する。米Cylance 共同創業者兼CEOのスチュアート・マキュルア氏は、「われわれの製品ではオフラインでも利用できるし、アップデートも必要ない。脅威が出てくるのを待つ必要もない」とアピールする。
今回のOEMパートナー契約によって提供されるプロテクトキャットでは、CylancePROTECTで発見・駆除した脅威をレポートし、LanScope Catのレポートで発生を確認。脅威の拡散状況や感染経路・原因の特定、さらに検出されたファイルパスや危険度から防止策の実施などを実施できる。
Cylanceとの連携で世界最高水準のソリューションへ
LanScope Catは国内導入実績1万社を誇るLanScopeシリーズの主力セキュリティツール。資産管理からスタートし、ハードウェアやソフトウェア、ユーザーの操作やアクセスなどさまざまなログの見える化を実現することで情報漏えいを防止する。今回はCylanceと連携することで、新たに外部からの未知の脅威に対応できるようになったほか、原因の特定や脅威の影響を確認することも可能になる。
アンチウイルス製品との連携は、過去に他の会社からも打診があったが、今回提携に至った理由は「この会社のアプローチに惚れたから」(エムオーテックス代表取締役社長 河之口達也氏)だという。「日米最高のツールの組み合わせにより、サイバーセキュリティの脅威に対して、世界最高水準のソリューションが誕生したと考えている」河之口氏はアピールする。
初出時、LanScope Catの国内導入実績を1万社と記載しましたが、正しくはLanScopeシリーズ(LanScope Cat/Anまで含む)になります。お詫びし、訂正させていただきます。本文は訂正済みです。(2016年5月12日)