このページの本文へ

「スマ電」

電気代を払いながらスーパーで得をするアイ・グリッド・ソリューションズの電力自由化サービス「スマ電」

2016年05月12日 09時00分更新

文● MOVIEW 清水、編集●オオタ/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 電力自由化の新規参入会社紹介の10社目は、アイ・グリッド・ソリューションズの電気プラン「スマ電」。このアイ・グリッド・ソリューションズは「見えタロー」という仕組みを使い、使用電気量の分析、最適化をコンサルティングし、主に法人のコスト削減から省エネルギーへの取り組みをしている企業。

 電力自由化においては、各地のスーパーマーケットと提携し、家庭へ電力供給する「スマ電」というサービスを展開している。それではアイ・グリッド・ソリューションズの電力サービスを紹介しよう。

アイ・グリッド・ソリューションズの電力自由化についてのWebサイト。料金シミュレーションもできる

すでに7万世帯相当の電気販売実績を持つアイ・グリッド・ソリューションズ

 アイ・グリッド・ソリューションズは、すでに自由化されている店舗や工場などへの電気販売を行なっており、一般家庭7万世帯に相当する販売実績を持っている。また、使用電気量を視覚化する「見えタロー」を通じ、全国3500店舗のスーパーマーケットの省エネを支援。次の時代を見据えたエネルギー供給に取り組んでいる企業だ。

「見えタロー」のモデル。コスト削減はもちろん、エネルギー供給の無駄を省くという形で省エネルギー対策に取り組んでいる

 これまでの実績やノウハウ、それからコンサルティングによって密接な関係を築いてきたスーパーマーケットを販売パートナーとしてサービス提供するのが「スマ電」となる。

スーパーマーケットで買える電気

 「スマ電」は契約自体はアイ・グリッド・ソリューションズと行なうものの、その申し込みなどはスーパーマーケットの店頭やウェブサイトから行なう。買物に行きながらその場で契約できるだけでなく、そのスーパー独自のサービスもプラスされる。

「スマ電」のサービスモデル。電気代で得をしながら、スーパーそれぞれでさらにサービスが受けられる

 提携しているスーパーマーケットは関東・中部・関西地方にあり、現在7社。山梨・長野のいちやまマート、奈良・大阪・兵庫のボトルワールド OK、京都の生鮮館なかむら、東京・埼玉・千葉のベルクス・ベルスポ、三重・岐阜の一号舘・ラッキーマート、京都・兵庫のにしがきで「スマ電」が取り扱われている。

 提携先のスーパーマーケットには「スマ電」サイトが用意されており、「スマ電」契約者へ独自のサービスを行なっている。食材や日用品やポイントなどプレゼント、あるいは電気料金応じたポイント還元など、生活に密接したサービスが多いのが特徴だ。

提携先スーパーの「スマ電」サイト。スーパーによってお得となるサービスが異なる

料金は地域によって異なるプランを用意

 「スマ電」の料金は地域によって異なり、それぞれの地域の電力会社よりもお得になるように設定されている。たとえば東京電力エリアでは、3段階料金の300kWhを超える第3段階の単価が3.60円安いプランと、基本料金+電力量料金の合計が1万円以上で4%の割引となるプランがある。

「スマ電」の電気料金の一例。第2段階までは東京電力と変わらないが第3段階が割引となる

 中部電力エリアでは基本料金の割引と定率割引、関西電力エリアでは通常3段階の料金を2段階として、月間305kWh以上使用すると従来よりも安くなるプランとなっている。

 基本的に、関西電力エリア以外は使用量に応じてこれまでと同額、または安くなるので、料金で悩むことはないだろう。関西電力エリアでは305kWhを超えないとこれまでよりも高くなる可能性があるので、きちんとシミュレーションしてから検討するようにしたい。

 「スマ電」は、スーパーマーケットという身近なお店で、生活に直結するサービスが得られる電力自由化サービス。生活費の削減という視点で検討してみるのに適したサービスだ。

 次回は、H.I.Sグループの電気サービスについて解説する。

カテゴリートップへ