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「ENEOSでんき」

ガソリン代のキャッシュバックやTポイントが貯まるJXエネルギーの電力自由化

2016年04月14日 09時00分更新

文● MOVIEW 清水、編集●オオタ/ASCII.jp

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 電力自由化の新規参入会社紹介の6社目は、JXエネルギーによる電気プラン「ENEOSでんき」。現在、吉田羊さんが出演しているTVCMが放送されているので、1度や2度はその名前を聞いたことがあるだろう。

 JXエネルギーは、石油などの資源やエネルギーについて古くから手掛けてきた、新日本石油とジャパンエナジーが統合した企業。電力自由化に新規参入とはいえ、安心感は絶大だろう。それではJXエネルギーの電力サービスを紹介しよう。

JXエネルギーの電力自由化についてのWebサイト。料金シミュレーションもできる

石油や天然ガスを安定的に調達する総合エネルギー企業の電力自由化

 JXエネルギーの母体となった新日本石油やジャパンエナジーは、19世紀末や20世紀初頭から、日本にエネルギー資源を供給してきた企業。今回の電力自由化についても、すでに2003年からオフィスビルなどに電気供給をしてきた実績がある。

エネルギー資源を輸入し、最終的に使う形へ精製して提供してきたJXエネルギー。今回の電力自由化で、電気がその商品の1つとなる

 JXエネルギーは発電事業も手掛けており、日本全国で発電施設を稼働させている。天然ガスやバイオマス発電などの環境負荷の少ないエネルギーの活用にも取り組んでいる。川崎天然ガス発電所は現在80万kWの発電能力だが、2021年までにさらに110万kW増設される予定になっている。

JXエネルギーの発電所。川崎天然ガス発電所は増設されると原子力発電所約2基に匹敵する発電能力となる

 なお、「ENEOSでんき」のサービス提供範囲は、東京電力の管轄である首都圏1都7県と富士川以東となっている。

使用量が多ければ多いほど得をするサービスプラン

 JXエネルギーのサービスプラン「ENEOSでんき」の料金を見てみよう。「ENEOSでんき」の割引は120kWh~300kWhの2段料金から割引となり、300kWh超えの3段料金では1kWhあたり4円以上の割引となる。

「ENEOSでんき」の従量料金。多く使う家庭ほど得となる

 300kWh超え部分の単価はほかの企業と比べてもかなり安く設定されている。逆に、120kWhまでは1.3円/kWhほど高いので、電気をあまり使わない単身者は割高になってしまう。また、月間300kWh以内という家庭の場合も、2段料金での割引と1段料金の割り増しを相殺した場合、使用量によってはあまりお得ではないかも知れない。普段使っている使用量を使って、きちんとシミュレーションすることをオススメする。

 また、「ENEOSでんき」では、長期間契約することによる割引も用意されている。2年間利用する契約を結ぶことで、その間、1kWhあたり0.2円の割引があり、さらにそのまま契約を更新すると、それ以降は1kWhあたり0.3円の割引となる。

ガソリン代のキャッシュバックやTポイントが貯まるサービス

 「ENEOSでんき」と契約すると、提携しているクレジットカードのポイントがお得になったり、Tポイントが貯まるといった特典がついてくる。ENEOSカードでは、これまでのガソリン代割引に加え、さらに1円/lの割引となる。

ENEOSカードでの特典や割引。カードによっては最大8円/lの割引となる

 また、「ENEOSでんき」の支払いを提携しているクレジットカードで行なうと、通常よりもポイントが多くもらえるなどの優待が受けられる。たとえばANAカードでは200円=1マイルとしてマイルを付与、ビューカードでは通常の倍のポイントが得られる。

 さらに支払い200円につき、Tポイントが1ポイント付与される特典もついている。ただし、提携クレジットカードによる優待がある場合には、Tポイントは付与されないので、クレジットカード優待か、Tポイント付与のどちらかを選択するという形となる。

 「ENEOSでんき」は電気の使用量によっては割引額も高く、ガソリン給油やポイント還元といった付加価値もあるので、電力供給会社を変更する場合には一度検討したいサービスだ。

 次回は、KDDIの電気サービス「auでんき」について解説する。

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