血圧の歴史をつくってきたオムロンヘルスケア
高血圧の重症化にともなう脳卒中や心筋梗塞などの脳・心血管疾患は、依然として高い確率で発症。日本における要介護の原因疾患の22%を占めて、第1位となっている。また、死因理由でも、悪性新生物、心疾患に続いて3位となっている。
オムロンヘルスケアは、1973年に初の電子血圧計を発売。それまでは血圧は病院で測るものとされていた血圧を、家庭で測るという新たな提案を行ない、自分の身体を自分で知り、自分で健康を維持する環境づくりの提案を行なってきた。
現在、日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインでは、診察室血圧と家庭血圧に差がある場合には、家庭血圧を優先することが定められるところまで、家庭で血圧を測ることが定着してきた。
また、家庭血圧を測ることで、病院を訪れると血圧があがってしまう「白衣高血圧」、逆に病院での測定では血圧が低くなる「仮面高血圧」といった人が、あわせて全体の3分の1以上いることもわかり、そうした人たちにも適切な治療が行なえるようになってきた。
こうした実績を持つオムロンヘルスケアが取り組むのが、連続血圧測定という新たな技術であり、かつて家庭で血圧を測る提案を行ない、医療を変えたのと同じように、これによって医療を変えていこうと考えているのだ。
「病院を訪れた際、40代ぐらいの男性が、イベントによって歩けなくなり、賢明になってリハビリをしているシーンを目撃した。小さな子供は一生懸命に応援しているが、なかなかうまく動かない男性は、いらいらして、壁を蹴飛ばしたり、涙を流したりしている。そうしたとこがあってはいけないことを改めて感じた。イベントの発生は、患者や家族への負担が大きく、生活の質(QOL)を低下させてしまう。新たな技術を使い、一歩ずつ、イベントゼロに向けた努力をしていく」とする。
新たなセンサー技術を活用した連続血圧測定技術によって、オムロンヘルスケアは医療の進化を支援することに挑んでいる。
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