プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第12回
衝撃! Droboは大きいのか!
KAWAIIストレージがほしい? ならばDrobo Mini一択でしょ!
2016年05月10日 11時00分更新
小型デバイスにマッチしたストレージは?
前述したように、昨今、個人用のパソコンは小型・薄型の製品が主流となっている。そのため、内部に大容量のストレージを備えるのはなかなか難しくなっている。しかしデバイスの物理的なサイズが小さくなっていっても、ユーザーが扱うデータの量は相変わらず右肩上がりである。
この課題を解決するために、DropboxやMicrosoftのOneDriveのようなクラウドストレージを利用するのも一案だ。だがクラウドストレージの利用には高速なインターネット環境が必要で、帯域が十分でないとデータのやり取りに時間がかかってしまう。また、容量には制限があり、大容量データの大量保存には向いていない。
そこで必要となるのが、外付けのストレージ機器というわけだ。個人ユーザーが使用するストレージ機器には、ネットワークを介して接続する「NAS(Network Attached Storage)」型と、USBやThunderboltを介して接続する「DAS(Direct Attached Storage)」型がある。今回紹介するDrobo Miniは、DAS型の製品だ。
薄型・小型のパソコンと組み合わせて使うとなると、ストレージ機器もコンパクトなものが欲しくなる。たとえば、3.5インチ/2.5インチのHDDが1台搭載されているような「外付けHDD」が挙げられるだろう。このような製品でも、使い方によっては十分に役立つと思う。
しかし、長くパソコンを使っている方ならご存知のように、HDDという製品は意外と壊れやすいものだ。「1台のHDDにデータを保存し、特にバックアップはとっていない」といったような運用方法だと、そのHDDが壊れてデータを読み出せなくなった場合、データは永久に失われてしまう。もちろん「ちゃんとバックアップはとっとけ」というのが正しいのだが、ついつい面倒でバックアップをとり忘れる、なんてことはあるものだ。しかもHDD 1台当たりの容量が増えている昨今、HDD故障のダメージは非常に大きい。
そこで、HDDの故障によるデータの喪失を防ぐため、複数のHDDを搭載し、データに冗長性を持たせたストレージ機器もある。その仕組みとして一般的に用いられているのが、「RAID(Redundant Arrays of Independent Disks)」である。
RAIDには「レベル」と呼ばれる複数の方式がある。一般的に用いられているのは、冗長性はないが転送性能が高いRAID 0、データを二重化するRAID 1、そして3台以上のHDDを用いるRAID 5である。
もっとも、HDDを複数搭載することによるデータ保護機能と機器のサイズはトレードオフであり、搭載できるHDDが増えればその分筐体サイズは大きくなっていく。Drobo Miniがユニークな点の1つは、2.5インチのHDDを採用することだ。4台のHDDを搭載できる一方で、機器のサイズをコンパクトにまとめることに成功している。
(次ページ、「一般のRAIDより優れたDroboのデータ保護」に続く)
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