ハイエンド製品と比較する
ベンチマーク環境
では、ベンチマークテストの結果を見ていこう。なお、テスト環境は以下に示したとおりで、用意したSSDはSATA 6Gbpsポートに接続してテストしている。
テスト環境 | |
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CPU | Intel「Core i7-4770K」(定格3.5GHz/最大3.9GHz) |
マザーボード | MSI「Z97A GAMING 6」(Z97 Express) |
メモリー | DDR3-1600 4GB×2 |
システム用SSD | Samsung「MZ-7PD256B/IT」(840 PRO 256GB) |
OS | Windows 7 Ultimate SP1(64bit) |
また、比較用として、SanDiskの2.5インチSSD最上位モデルとなる「Extreme Pro」の960GBも用意し、同じテストを行なった。
ハイエンド製品と比べても
遜色のない速度を発揮
まず、CrystalDiskMarkの結果を見てみよう。データサイズを1GiBに設定して計測してみたところ、シーケンシャルリードは全製品が530MB/Secオーバーとなっている。
最も遅かったBX200でも539.9MB/Secと十分に速く、BLASTに至ってはハイエンドモデルのExtreme Proを上回るスコアーを記録している。
それに対し、シーケンシャルライトはシーケンシャルリードに比べるて製品間でやや開きが見られる。とはいえ、最も遅いBX200で472.5MB/Sec、最も早いBLASTで528.7MB/Secと、こちらも十分な速度となっており、実利用時の体感差はほとんどないと思われる。
対するランダムアクセス速度は、4KQ32T1の結果を見ると、全製品でリード・ライトともに300MB/Secを超えている。BX200のみ、4KQ32T1のリードが307.9MB/Secと、他の製品よりややスコアーが低くなってはいるが、目くじらを立てるほどではなく、このスコアーならまったく不満はない。
4Kランダムの結果は、リード・ライトとも全製品ともほぼ横並び。Extreme Proの結果との差もほとんどなく、こちらからもランダムアクセスは十分な性能を備えると言えそうだ。
では、データサイズを32GiBに設定して計測してみるとどうだろう。シーケンシャルリードは、データサイズ1GiBの場合と比べてほとんど違いはなかったが、シーケンシャルライトは大きく落ち込む製品が見られた。
特に落ち込みが大きかったのがBLASTで、358.4MB/Secまで大きく落ち込んだ。また、他の2製品も500MB/Secを割り込むスコアーとなっている。やはり、キャッシュ経由での書き込みということで、キャッシュがあふれるような大きなサイズの書き込みが発生した場合には、やや書き込み速度が低下する場面があると言えそうだ。
とはいえ、キャッシュがあふれるほどの大容量データを扱う場面は少ないうえに、速度が低下するとはいっても体感できるほどの大きな落ち込みではない。このあたりは、コントローラーやファームウェアによる性能面の改善がうまく効いているということだろう。