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天井のオシャレ配管より好感度が高くなる、かも!

断言! スタートアップのオフィスに必要なのはR2-D2™である

2016年04月27日 12時00分更新

文● 稲葉修司 編集●ASCII.jp

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「R2-D2™型移動式冷蔵庫」は約1/1スケール。本体サイズは幅約640cm、奥行き約605mm、高さ約937mm。重さは約48kg。ディテールもこの通り、見事な出来栄えだ。© & ™ Lucasfilm Ltd.

走る、回る、しゃべる、映す、そして冷やす。
あのR2-D2™が、ついに家庭に、そしてオフィスにやってくる!

 劇中、R2-D2™はC-3POとともに惑星タトゥイーンに降り立つ。彼らの主人となったルーク・スカイウォーカーがR2-D2™の掃除中に偶然見つけるのが、「助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなただけが頼りです」というレイア姫からのメッセージホログラムだ。

 「R2-D2™型移動式冷蔵庫」では残念ながらホログラムこそ映せないが、1920×720pixelの解像度を持つプロジェクターを搭載している。

頭部中央の「レーダーアイ」を跳ね上げるとプロジェクターが顔を出す。映像はちょうど光っているレーザー開口から投影される。ちなみに劇中では、レンズのように飛び出している「ホロプロジェクター」から投映する設定だ。© & ™ Lucasfilm Ltd.

 投映するデータは、Miracast*経由で「R2-D2™型移動式冷蔵庫」に送られる仕組み。会議中も『ここでデス・スターの設計図が投映されたら雰囲気としては完璧だなあ』などと本題そっちのけで空想にふけってしまった。
* Miracast for Androidを使用し、Wi-Fi経由で投映。iOSは未対応。

 たとえば、お気に入りのソファに深く座り「R2-D2™型移動式冷蔵庫」の内蔵プロジェクターで映画『スター・ウォーズ』を楽しみつつ、ときおり飲み物を取り出して喉を潤おす……。そんな贅沢な鑑賞体験を味わうこともできる。今どきのオフィスならリフレッシュルームを使って十分実現可能なシチュエーションだ。

 メイン機能である冷蔵庫は、容量が約6リットル。ボディーの前面が開き、350ミリリットル缶を6本収納できる。ペットボトルも背の低いものならOKだ。

「R2-D2™型移動式冷蔵庫」の冷蔵庫部。この冷蔵機能と引き換えに、ライトセーバーの射出機能が削除されたのだと信じて止まない筆者がここにいる。冷蔵庫部直下のプレートにはシリアル番号が刻印されている。© & ™ Lucasfilm Ltd.

リモコンでR2-D2™を操作!
10パターンの頭部回転ギミックも!

「R2-D2™型移動式冷蔵庫」を横から見たときの姿。劇中のような直立はせず、走るときも止まっているときもこの角度で固定されている。人が行き交う家庭やオフィスを重量物が移動すると考えれば、妥当な仕様だろう。© & ™ Lucasfilm Ltd.

「R2-D2™型移動式冷蔵庫」を操作するためのリモコン。下部には劇中の銀河標準語「オーラベッシュ」が記されている。付属品にも手を抜かないあたりに“スター・ウォーズ愛”を感じる!

 そして、アクアの本気が感じられるのは、なんといっても自走機能だ。そう、前ページの写真通り、このR2-D2™は走るのだ。そのスピードは時速1km。走行は、前後への移動のほか、左右に旋回できる。この旋回はほぼその場で回転するイメージで、旋回するための広さをそれほど必要としない。

 走行の操作は赤外線式のリモコンで行なう。前後左右のボタンだけで操作できるので、誰でも比較的簡単に操れる。

 ちなみに頭部のイラストがあしらわれたボタンを押すと、「R2-D2™型移動式冷蔵庫」の頭部が左右に動いたり、ライトの色が変わったりする。そして……“あの電子音”で喋るのだ! ピコピコ音だけではない。たまに「ビビッ!」と怒ったりもする。言語ではないのにR2-D2™の感情が伝わってくるのがなんとも不思議なところ。

 「R2-D2™型移動式冷蔵庫」は107万7840円という価格ではあるが、その完成度、ギミックともに、ファンが誇れるコレクターズアイテムである。たとえば足周りのディテールは垂涎もの。これまでのR2-D2™グッズ、特にフィギュアなどと比べても、そのクオリティーの高さは家電のワクを越えている。

 たとえば通常こうしたキャラクターグッズは一体成形し、彩色で部品の違いを表わすのが通例だ。ところが本製品では、それぞれのパーツがきちんと別々に作られており、コードもきちんとゴム素材が使われているなど、細部にわたってのこだわりが凄まじい。一方、家庭内での自走を鑑みて、ホロプロジェクターなどの突起物は柔らかい素材に変更されているなど、家電らしい配慮も見事。

頭部が回転している状態。ライト部分は赤や緑などの色にも変化する。頭部回転は10パターン用意されているとのこと。© & ™ Lucasfilm Ltd.

「R2-D2™型移動式冷蔵庫」脚部のディテールに注目。これに“汚し”を加えればそのまま次回作のプロップに使えるのでは、と思ってしまう完成度。© & ™ Lucasfilm Ltd.

 全体の成形は『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』時のR2-D2™を模しているとのことだが、このピカピカ具合はラストシーンの表彰式でのR2-D2™そのものだ。まさにファンが誇れるコレクターズアイテムとして完成度が高い。日本の住宅事情を鑑みても、自室の冷蔵庫兼プロジェクター(兼 替えの効かない満足感!)と考えれば納得できるのではないだろうか。

 ……だが筆者はあえて言いたい。価格帯も含めて、この「R2-D2™型移動式冷蔵庫」を積極的に買うべきなのは、IT系スタートアップ企業だと思うのである。

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