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分電盤の配線ごとに見える化

TIS、IoT技術を使った「消費電力可視化サービス」

2016年04月06日 06時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

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 TISは4月5日、IoT技術を活用し、各種機器の消費電力データを収集し、消費電力を見える化する「消費電力可視化サービス」を提供する。

 分電盤の配線ごとにクリップセンサーを取り付け、機器ごとの消費電力データを収集、そのデータを専用のWebサイトで容易に閲覧することができるサービス。配線ごとにセンサーを取り付けられるため、個々の機器の電力使用量を計測でき、消費する電力をリアルタイムに把握することが可能。これらのデータを分析することで、消費電力の抑制に加え、各機器の利用時間帯やオペレーション状況も明らかにして、業務改善も実現できるという。

サービス全体像

 分電盤に取り付けるクリップセンサーとモバイルルーター、収集したデータをPCをやモバイル端末から簡単に閲覧できるユーザー専用のWebサイトが提供される。サイト上では機器ごとの消費電力に加えて、電気料金の推移なども直観的に把握できる。

月次レポートのイメージ

 クリップ式なので工事不要。分電盤の配線ごとにデータを収集できるため、スマートメーターではできない個別機器の消費電力を把握できる。また、ITインフラ基盤にAWSを採用し、センサーもレンタルで提供するため、初期投資が少ないのが特長とのこと。

 価格は、初期費用が個別見積もり。月額費用が1万3000円(100拠点以上に導入した場合)。

 例えば、他店舗展開する飲食業などの施設管理において、各拠点の消費電力を測定し、電気料金の削減やオペレーションの改善に役立てられるという。多くの拠点を有する企業ほど、多数の分電盤が設置されているため、同サービスを有効に活用できるとのこと。

 TISは、2019年までに2万拠点への導入をめざす。さらに今後は、取得したデータの分析、BI、ERPとの連携なども対応していく。また、TISが小売電気事業者向けに提供している顧客・販売パートナー向け「エネLink Portal+」のオプションメニューとしても展開する予定。

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