ソニーは4月7日、音質追求型や薄型追求型の4K液晶テレビ「BRAVIA」3機種と、薄型のサウンドバーを発表した。すべて5月21日発売予定だ。
エッジライトなのに直下型のような
バックライト制御が可能な液晶テレビ
4Kテレビの「X9350D」は、現行の最上位モデル「X9400C」の1つ下に位置するモデル。65V型(予想実売価格58万円前後)と55V型(同42万円前後)を用意する。
X9400Dと同様に磁性流体ユニットを含むサイドスピーカーを搭載するが、スピーカーコーンの素材に軽量のカーボンファイバーを採用したことでよりキレのある音を実現している。
また、画像処理エンジンの「X1」プロセッサーもブラッシュアップしており、2K映像表示時のノイズ低減機能を強化。全体的にノイズが少なくなっている。
この1つ下のモデルとなる「X9300D」シリーズは、サイドスピーカーは搭載しないが、薄さと画質を突き詰めたモデルとなる。65V型(予想実売価格53万円前後)と55V型(同42万円前後)を用意。
X9350Dと同じくバックライトにエッジ方式を採用するのだが、X9300Dは異なる仕組みを採用する。
通常、エッジ式は上下または左右からLEDライトを投射し、それを偏光板で反射させて画面を光らせる。このLEDライトを部分的に光らせることで、一方向(一軸)の明暗をコントロールできるが、直下型LEDほど精密な部分制御はできない。
今回、X9300Dに採用された「Slim Backlight Drive」は、偏光板とLEDライトが複数の階層で構成されており、(どこにどのようにLEDが配置されているかは非公開)たとえば、縦方向の明暗差をLEDライトの部分駆動で、横方向の明暗差をLEDと偏光板の階層差でコントロールできる。これにより、2方向(2軸)のバックライト制御を可能としながら、約36mmという薄さを両立している。
もちろん壁掛けも想定しており、新たに専用の壁掛け金具も発売。金具自体が横長になっており、設置面が左右で離れていても固定が可能となっている。
X8500Dは同社4Kテレビのミドルクラスモデルで、サイドスピーカーなどは搭載せず、バックライトの部分駆動なども行なわないが、HDR信号には対応する。サイズは65V型(予想実売価格43万円前後)と55V型(同32万5000円前後)を用意する。
今回の新モデルはいずれもOSにAndroid TVを採用し、音声入力が可能な新リモコンが付属する。