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北米を中心としたグローバルな事業拡大とサービス強化を目指す

NTTデータ、米デルのITサービス事業を約3470億円で買収へ

2016年03月29日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 NTTデータは3月28日、米デルおよびグループ3社のITサービス事業であるDell Services部門の買収でデルと合意したことを発表した。買収概算額は30億5500万ドル(約3470億円)。

Dell Services部門は、アプリケーション開発やITアウトソーシング/クラウド、BPOなどを展開している(画面はデルサイトより)

 今回の買収は、NTTデータと米子会社のNTT Data Internationalが行うもので、デルのグループ会社である米テキサス州のDell Systems、アイルランドのDell Technology & Solutions、シンガポールのDell Services、および北米を中心とするデルのITサービス関連部門を譲り受ける。グループ3社については、デルが保有する発行済み株式の100%を取得する。

 Dell Services部門は、北米地域を中心として、ITアウトソーシングやアプリケーション開発、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)などのサービス提供しており、ヘルスケアや製造、サービス業、金融機関、連邦政府などに顧客基盤を持つ。

 NTTデータでは、中期経営計画の注力分野として「グローバルビジネスの拡大/充実/強化」を掲げており、今回の買収を通じて、主に北米地域における事業拡大とサービスの強化を目指す。北米とインド地域を中心とした約2万8000人の従業員を新たに迎え入れることで、NTTデータは海外約7万人を含む10万人超の体制になる。

 買収契約は日本時間3月28日に締結された。ただし株式譲渡や事業譲り受けの期日については未定。

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