大型タイプでおなじみの
CRYORIGから登場した「M9i」
続いては、CRYORIG初の小型サイドフロー型となる「M9i」(インテル向け)を紹介しよう。「M9」は、全高を130mm以下の124.6mmにすることで、多くのPCケースに搭載可能にしているのがポイント。
LGA 115x向けの「M9i」とAMD向けの「M9a」を用意。ともにTDP 120WまでのCPUをサポートし、4300円前後と手が出しやすい価格になっている。
- 対応ソケット:LGA115×(M9A:Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+)
- 寸法/重量:102(W)×87(D)×124.6(H)mm/約425g(ファン含み)
- ファンサイズ:92mm
- ファン回転数:600rpm~2200rpm(±10%)
- 風量:~48.4CFM
- ノイズ:~26.4dBA
- 実売価格:4300円前後
- 製品情報URL:http://www.dirac.co.jp/m9/
「M9i」は、ピッチが異なる2つのフィンを組み合わせることで、エアーの流れを高速化し、放熱スピードをアップするというCRYORIGクーラーおなじみの“Jet Fin Acceleration System”を採用したヒートシンク、6mm径×3本の銅製ヒートパイプ、同社の静音92mmファン「QF90」で構成。
102(W)×87(D)×124.6(H)のコンパクトサイズながら、高い冷却性能と静音性に期待できるCPUクーラーとなっている。
固定方法は定番のブリッジタイプを採用。バックプレート、専用リテンションの取り付けは必要だが、ヒートシンクが小型なので大型タイプよりも容易に固定できる。もちろん、軸の長いドライバーも不要だ。
CPUの平均温度はインテル純正「TS15A」よりも1.7度高くなっているが、最高温度は最大ファン回転数が1383rpm、騒音値34.1dBAと低いにもかかわらず、71度とかなり優秀な数値を記録。
CPUソケット周りにもしっかりエアフローが生まれており、トップフロー型の「TS15A」を下回っている。冷却性能と静音性のバランスは文句なしといえるだろう。
Core i7-6700K 定格クロック/アイドル時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (平均) |
メモリー温度 (DIMM1/DIMM3) |
VRM 温度 |
M.2 SSD 温度 |
ファン 回転数 |
ファン 騒音値 |
|
23 ℃ | 25.5 ℃/23.8 ℃ | 29 ℃ | 40 ℃ | 566 rpm | 32.2 dBA | |
TS15Aより | -5 ℃ | -2 ℃/-2.2 ℃ | ±0 ℃ | +3 ℃ | -446 rpm | -2.3 dBA |
Core i7-6700K 定格クロック/高負荷時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (平均/最高) |
メモリー温度 (DIMM1/DIMM3) |
VRM 温度 |
M.2 SSD 温度 |
ファン 回転数 |
ファン 騒音値 |
|
62.5 ℃/71 ℃ | 34.8 ℃/33.0 ℃ | 48 ℃ | 44 ℃ | 1383 rpm | 34.1 dBA | |
TS15Aより | +1.7 ℃/-6 ℃ | -2.2 ℃/-2.3 ℃ | -4 ℃ | -3 ℃ | -2295 rpm | -18.5 dBA |
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