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池澤あやかのガチでギークな日々 第7回

池澤あやかの自由研究:OLYMPUS AIRで海中撮影と自動撮影にチャレンジ!

2016年03月20日 10時00分更新

文● 池澤あやか 取材● 中山智 編集● 鈴木誠史/ASCII

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私自身も「AIR SELFIE」ユーザーとして、毎日たのしくセルフィしています。

 わたくし池澤が開発リーダーを務めておりました、レンズ型カメラ「OLYMPUS AIR」専用セルフィ(自撮り)アプリ「AIR SELFIE」がリリースされてから約1ヵ月が経過しました!


 私たちが開発したセルフィアプリだけでなく、OLYMPUS AIRからは日々さまざまなアプリやアクセサリー、楽しみ方が生まれており、日々進化しています。

 今回は、そんなOLYMPUS AIRでもっと遊んでみました!!

ダイビングとOLYMPUS AIR!

 私事ですが、最近ダイビングという大人の趣味を覚えました。ダイビング中に水中撮影をしている人も多いのですが、私もその水中撮影にOLYMPUS AIRで挑戦してみることにしました。

 一般的な水中撮影では、防水のためにカメラを「ハウジング」というケースに入れることが多いのですが……OLYMPUS AIRにはハウジングがありません!(OLYMPUS AIR自体がオンライン限定販売だから仕方ないよね…ッ)

 それでもOLYMPUS AIRで水中撮影がしたい!! ということで、ちょい撮りしたいときにもってこいの小さなカメラなはずのOLYMPUS AIRを、あえてほかのハウジングにぶちこんで、ダイビングに挑むことにしますっ! 今回はOLYMPUS PENのハウジングを使用。もちろん保証外ですので、水没したらアウトです。

めっちゃでっかいです。スッカスカ。ティッシュや紙を丸めて隙間を埋めます。

今回はタイムラプス撮影アプリ「AirT-Lapse」を使って撮影するので、スマホもいれておきます。

モニターを覗く窓からiPhoneの画面が見えて、録画していることがわかります。

 違うカメラのハウジングなので仕方ないのですが、OLYMPUS AIRはOLYMPUS PENに比べてボディに少し厚みがあるようで、ハウジングに入らないレンズもあったり、ハウジングのボタンが対応していないためシャッターが押せないという大きな問題点もありました。

 シャッターが押せないので、実際の撮影では「AirT-Lapse」というアプリを使い、タイムラプスで6秒に一度撮影するようにしました。

 一度目のダイビングはメキシコのカンクン。あまりに透き通りすぎて隣の人が宙に浮いているようにみえる「セノーテ」が有名。二度目のダイビングは千葉県行川です。

セノーテで撮影。17mmレンズで撮影したので、ピントが合いにくくて苦戦しました。

先ほどとは別のポイント。魚眼レンズを使用。ここのポイントは雨期だけ水の色が緑色になるそう。雨のため、泥が混じってちょっと濁っていました。

こちらは千葉県行川にて。カンクンでの反省を生かして魚眼で撮影したので、くっきりはっきり!

海の中でもセルフィー! 海の中は魚眼レンズがいいですね。実際水中写真を撮影する人の多くが魚眼レンズを使っているのだそう。

 OLYMPUS AIRを海で遊んでみた結論としては、最終的にはなかなか綺麗に撮影できるようになって楽しかったのですが……やっぱり専用のハウジングが欲しい……! シャッターさえ押せればスマホもいれる必要ないし、めっちゃ小さくていいのに!

 OLYMPUS AIRは「オープンプラットフォーム」がコンセプトで、本体デザインのCADデータも公開されています。ということは、専用ハウジングの設計にも使えますよね! 誰か作ってくれないかな(笑)

MESHとのコラボレーション

 続いては、ソニーの新規事業創出プログラムから生まれた「MESH」とOLYMPUS AIRのコラボレーションプロジェクトをご紹介します。

 MESHとは、難しい知識がなくてもプログラミングや電子工作、IoT(モノのインターネット)を楽しめる、小さなブロック型の電子タグです。ボタン、LED、センサなどいろいろな機能を持ったMESHタグを専用アプリ上でつなぎ合わせるだけで、誰でも簡単に遊ぶことができます。

 そんなMESHがOLYMPUS AIRに対応! 例えば、MESHのボタンを押したら、OLYMPUS AIRで撮影する……なんてことができちゃいます。


 「まさかのオリンパスとソニーのコラボレーション!?」「あれ? ソニーからもレンズ型カメラ出てたような……」などいろいろと疑問はありますが、MESHとOLYMPUS AIRの共通点は、ともにユーザーに「オープン」であることを志向したプロジェクトであること。考え方やゴールが同じだったからこそ実現したコラボレーションです。

 先日、そんな2つのコラボレーションを私も楽しんできたのでレポートいたします!

 まずはこちらのブース。人が撮影ブースに入ったら、照明の色と写真のフィルターの色を変えて撮影してくれるというもの。

アートフィルターも明かりも色を変えるので、写真の印象がガラリと違います!

照明にはアプリケーション経由で発光色を変えられる『Philips hue』を使っています。

人が撮影ブースに入ったことを検知するために、MESHの人感センサを置いています。

 続いては、椅子に3人座ったらシャッターを切ってくれるブースへ! 椅子に明るさセンサーを仕込んでおき、座っていることを検知します。

クッションの真ん中にセンサーがセットされていて、3人座ったらシャッターが切れます。

3人ちゃんとフレームに収まっています。左から、MESHを担当しているソニーの萩原さん、私、OLYMPUS AIRを担当している石井さん

 このように、MESHと組み合わせることでいろんな撮影スタイルが楽しめます! MESHでOLYMPUS AIRを使えるようにするためには、MESHアプリとOLYMPUS AIRのファームウェアをアップデートする必要があるそうです。みなさんもぜひ試してみてくださいね。

  自分の持っているカメラのアプリやアクセサリーがどんどんアップデートされていく……そんな体験ができるのも、OLYMPUS AIRが技術をユーザーにオープンにする「オープンプラットフォーム」だからこそ。みなさんもOLYMPUS AIRで新しいカメラ体験をしてみませんか?

 女優の池澤あやかさんは慶應義塾大学 環境情報学部(SFC)卒の才媛で、プログラミングができる特技を生かして独自の立ち位置で大活躍中! 特に好きな言語であるRuby界では女神と呼ばれています。プログラミングの楽しさを紹介する初の単独著書、『アイディアを実現させる最高のツール プログラミングをはじめよう』(大和書房)が販売中。

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