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2015年CPUクーラー最強王座決定戦(全高130mm以上編) 第3回

最強を見極める! 2015年CPUクーラー王座決定戦【第3回】

2016年03月02日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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優れた熱移動や放熱性と
静音性の高いファンが魅力!

 LGA 1151向けインテル純正「TS15A」と、全高130mm以上の7製品をテストしてきた2015年CPUクーラー王座決定戦。いよいよ王座に座するべき製品の決定だ。

 すべてにおいて突出した製品はなかったが、2015年版の王冠を被るにふさわしいのは、キモのCPU冷却性能、静音性、価格の3つのバランスが優れていたサイズ「忍者四」だろう。

サイズ「忍者四」(型番:SCNJ-4000)。実売価格は6000円前後

 130(W)×130(D)×155(H)mmの大型ヒートシンクと6本の6mm径ヒートパイプ、120mmのPWMファンで構成されている「忍者四」。

 冷却性能はCRYORIG「H5 ULTIMATE」も優れていたが、ファン回転数を800rpmに固定した際は、「忍者四」のほうが静かかつ高い冷却性能を発揮していたのが決め手。

 「忍者四」付属ファンは、最大回転数をLow(800rpm)/Medium(1150rpm)/High(1500rpm)の3段階に切り替えできるのもポイントで、テストのようにファンコントローラーを用意しなくと、ファンをLOW設定にすれば、しっかり冷却しつつ、静かに運用可能だ。

 横幅、奥行きともに130mmと大きいが、固定が簡単な点も良いところ。PC自作初心者も悩まずに固定できるだろう。

「忍者四」スペック

  • 対応ソケット:LGA 775/115×/1366/2011/2011-v3、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+
  • 寸法/重量:130(W)×153(D)×155(H)/約900g(ファン含む)
  • ファンサイズ:120mm
  • ファン回転数:Low 300~800rpm(±20%)、Medium 300~1150rpm(±10%)、High 300~1500rpm(±10%)
  • 風量:Low 12.93~43.50CFM、Medium 12.93~63.73CFM、High 12.93~84.64CFM
  • ノイズ:Low 4.0~12.5dBA、Medium 4.0~23.5dBA、High 4.0~29.5dBA
  • 実売価格:6000円前後
  • 製品情報URL:http://www.scythe.co.jp/cooler/scnj-4000.html

主流は130mmアンダーの
空冷CPUクーラーに移行中

 全高が130mm以上ある大型の空冷CPUクーラー7製品による2015年版「CPUクーラー王座決定戦」は、これにて閉幕。

 続いては、コンパクトPC自作の普及により、数多くの製品が登場している全高130mmアンダー&ロープロファイルタイプの空冷CPUクーラーによる王座決定戦といこう。

 全高130mmアンダー&ロープロファイルタイプは2000円台からと、お手ごろな価格の製品が多いので、“Skylake”こと第6世代Core プロセッサーの最上位モデルとなる「Core i7-6700K」を使いたいが、定格運用&低コストの空冷CPUクーラーが欲しいという人も注目だ。

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