サイボウズは2月25日、JTBキャリア教育事業室と業務提携し、中高生に「チームワークを教える」プログラムを開始すると発表した。
現在行われている大学入試改革に伴う教育改革、学習指導要領の改訂において、課題の発見・解決に向けて「他者と協働する力」「他者とコミュニケーション する力」は、未来の子どもたちに必要とされる能力として、文部科学省からも発信されている。
一方でサイボウズは、「チームワークあふれる社会をつくる」企業理念に基づいて、これまで社内にて「チームワークを高める」研修を実践し、ノウハウを蓄積してきた。これを社外でも活かせないかと考え、2014年よりJTBキャリア教育事業室と共同で、学生向けにアレンジした問題解決型(PBL)プログラムや、チームワークを体感する仕事体験プログラムを試験的に実施してきた。
こうした経緯を踏まえ、サイボウズ社内で培ってきた「チームワーク研修」を、アクティブラーニングプログラムとして提供。今後、全国の中学・高校にて実施していく。
提供するプログラムは以下2種類。
「TPCプログラム」。問題解決のフレームワークを使って社会課題やビジネス課題を調査し、解決や提案策を考え、プレゼンテーションを行う。課題発見力、問題解決力、論理的思考力、主体性、他者と協働して成果を出す力、コミュニケーション力を養う。高校生が対象で、期間は半年以上。
「チームで仕事体験!プログラム」。チーム(制作会社)を組み、役割分担して学校紹介動画を作成し、納品する。自己分析力、他者と協働して成果を出す力、コミュニケーション力、創造性、表現力を養う。対象は中学生で、時間は120分から。
ともに「他者と協働する力」「他者とコミュニケーションする力」を身につけることが共通点としている。なお、TPCプログラムにおいては、文部科学省「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」指定校である3校にて、2016年度より実施する予定。今後も導入校を公募する。