接続パートナーはIIJ、エクイニクス、NTT Com、ソフトバンクの4社
「Microsoft Dynamics CRM Online」が閉域網で利用可能に
2016年02月23日 12時30分更新
日本マイクロソフトは2月23日、Office 365に続くクラウド事業強化の一環として、接続パートナー企業4社と連携し、「Dynamics CRM Online」と顧客設備を専用線やVPNなどの閉域網で直接つなぐ「ExpressRoute for Dynamics CRM Online」を提供すると発表した。
CRM(顧客関係管理)業務では、顧客の情報をデータベースに蓄積するため、システム側にとりわけ高い秘匿性が要求される。「ExpressRoute for Dynamics CRM Online」を利用すると、顧客のデータセンターや社内システムと、マイクロソフトのデータセンターが直接接続されるため、ネットワーク経路上のセキュリティを高められる。また、オープンなインターネット経由でのパフォーマンスに関する懸念も解消できるという。
今回は、IIJ、エクイニクス・ジャパン、NTT Com、ソフトバンクの4社と接続パートナーシップを継続。各社のサービスと2月23日から順次連携し、大企業や金融、公共分野に提案していく。
なお、「ExpressRoute for Dynamics CRM Online」の提供開始により、マイクロソフトのパブリッククラウドサービスの中核となる「Azure」「Office 365」「Dynamics CRM Online」の3サービスすべてが「国内データセンターから」「閉域網経由で」利用できるようになる。業界規制等に沿った運用も可能となるため、クラウド利用の選択肢がさらに広がるとしている。