米AMDは現地時間2月1日、世界初というハードウェア仮想化対応GPU「FirePro S7150」を発表した。
独自のGPUハードウェア仮想化技術「MxGPU(Multiuser GPU)テクノロジー」を搭載し、GPU1台に対して最大16ユーザーが均等に性能を共有できる。
高精度のGPUスケジューリングロジックをユーザーに提供するほか、ハードウェア上のメモリー分離機構を介して、仮想マシンとアプリケーションデータの整合性を保持できるという。DirectX やOpenGLといったグラフィックスAPIのみならず、OpenCLのようなGPUコンピュートAPIも完全仮想化できるのも特徴。
8GB GDDR5メモリーを搭載。メモリーバス幅は256bit。最大消費電力は150Wで、GPUの稼働と電力を自動管理する「PowerTuneテクノロジー」を備えている。演算性能は単精度が3.77TFLOPS、倍精度が250GFLOPSだ。対応OSはWindows 8.1/7、Linux。対応仮想化テクノロジーはVMware ESXi 6.0 Hypervisors、VMware vSphereおよびHorizonアプリケーションスイート。
1枚のビデオカードにFirePro S7150のGPUを2個搭載する「FirePro S7150 x2」も同日発表した。こちらは最大32ユーザーまで性能を共有できる。