ボルボの最新SUV「XC90」は
車内操作をタッチパネルで行なう
スウェーデンの自動車メーカー・ボルボ(ボルボ・カー・ジャパン)は、今日27日、同社のラインナップの中で最上級モデルとなる7人乗りのSUV「XC90」を発表、そして発売する。
XC90は3列シートの7人乗りSUV。3点式シートベルトを開発したボルボならではの、世界初となる2つの安全技術を標準装備していることが特徴だ。ひとつが「ランオフロード・プロテクション」(道路逸脱事故時保護システム)。これは道路から逸脱してしまったときに車両に装備されたASDM(アクティブ・セーフティ・ドメインマスター、ミリ波レーダーと高解像度カメラの一体型センサーユニット)が検知し、即座にシートベルトやシートが乗員の衝撃を吸収し、大ダメージを軽減してくれるというもの。
もうひとつは「インターセクション・サポート」(右折時対向車検知機能)。これは、交差点の右折時に直進してくる対向車との距離や速度を検知し、そのまま右折すると衝突すると判断された場合に衝突を回避・軽減するオートブレーキが作動するシステムだ。
そのほか、夜間でも対応できる歩行者・サイクリスト検知機能付フルオートブレーキ、50km/h以下の速度域でのステアリングアシストを行なうパイロットアシスト(追従時車線維持機能)といった安全装置も標準装備される。
XC90には4気筒2リッターのガソリンターボの「T5」、T5にスーパーチャージャーを搭載し320馬力を絞り出す「T6」、そしてT6にモーターが加わった最上位グレードの「T8」という3モデルがラインナップされる(すべて四輪駆動)。この中でもT8は同社が日本で初めて投入するプラグインハイブリッドであり、フロントタイヤをエンジン駆動、リアタイヤをモーター駆動させるというシステムを採用している。
T8は320馬力のガソリンエンジンと87馬力のモーターを合わせて407馬力/640Nmの大出力、そして15.3km/Lの燃費性能を実現している。そのうえ、モーターのみで35.4kmも走れるため、近所への外出だけならゼロエミッション走行も可能だ。
ASCII.jp的に気になったのが車内に鎮座する縦型のタッチパネル。クルマの主要機能の操作系はすべてここに集約されているので必要最低限のスイッチしかなく、高級車でありがちな「スイッチがたくさんありすぎて何の機能なのかわからない」ということがない。エアコンの温度調整から音楽の検索、ナビまでさまざまな機能がこのタッチパネルに詰め込まれている。また、AppleのCarPlayにも対応しており、ステアリングについたマイクボタンを使えばSiriで操作も可能。
気になるお値段だが、XC90 T5が774万円、XC90 T6 R-DESIGNが879万円、XC90 T6 Inscriptionが909万円、XC90 T8 Twin Engine Inscriptionが1009万円(すべて税込)だ。