日立アイ・エヌ・エス・ソフトウェア(以下、日立INSソフト)は1月21日、「ビジネスデータの遠隔保管ソリューション」の提供を開始した。「JP1」を活用し、沖縄発のクラウドサービス「ちゅらうど」にデータを遠隔保管する。
沖縄県にあるデータセンタを活用したクラウドサービス「ちゅらうど」と、日立の統合システム運用管理「JP1」を連携させ、簡単にバックアップを実現するサービス。
沖縄県は地震が少なく供給電力の予備率が高いため、BCPの拠点として最適。そこへデータを保管することで、データ保護における万が一のリスクを最小限に抑える。海外クラウドサービスと比較しても、セキュリティや煩雑な利用手続き、アクセス性の観点から優位性があるとアピールしている。
提供メニューは2種類。
1つ目が、「ちゅらうど」とバックアップ管理「JP1/VERITAS NetBackup」を連携させた「バックアップデータの遠隔保管ソリューション」。バックアップデータを一元管理しつつも、拠点内で保管したいデータは拠点内にバックアップし、BCPの対策が必要なデータは「ちゅらうど」にバックアップするなど使い分けが可能。重複排除機能を使ってバックアップデータを圧縮できるため、ネットワーク不可も抑えられるという。
2つ目が、「ちゅらうど」と高速大容量ファイル転送「JP1/Data Highway」を連携させた「大容量ファイルの遠隔保管ソリューション」。大容量ファイルを高速・高品質・安全に転送するだけでなく、転送したファイルを沖縄県に保管して簡単にBCPを実現できる。「転送途中の盗聴防止」「誤送信防止」「転送ファイルの取り消し」といったセキュリティ機能も備えるため、企業間のファイル受け渡しも安全に行えるとする。
JP1/Data Highwayは、従来のオンプレミス型とJP1 Version 11から利用可能となったSaaS型から任意に選べる。