主婦向けクラウドソーシング「シュフティ」などを運営するうるるは1月18日、全国27万人の人力を活用し、空き家情報を収集する「空き家活用ポータル」を開始した。「空き家情報」をデータ化することで、新しいビジネス市場の拡大と、空き家問題の解決に貢献する。
全国に820万戸存在する空き家は、倒壊の危険性や衛生環境悪化、景観を損ねるなど社会問題として注目を浴びているが、空き家所有者の7割は何もせず放置しているのが現状。そこで全国の在宅ワーカーを活用することによって、人力だからこそできる「空き家情報」のデータ化に取り組む。
全国27万人の「シュフティ」登録ワーカーがスマホアプリなどを使い、対象エリアの空き家情報を収集。それを基に、うるるがデータベース化する。
ユーザー向けには、無料会員サービスと月額有料会員サービスを用意。無料会員サービスでは、都道府県や市区町村など大まかな住所情報からの空き家情報検索や、敷地面積や築年数、賃貸・分譲などの条件による空き家情報検索が可能。
月額2万円(税別)の月額有料会員サービスでは、詳細な住所、物件名、外観の写真など、より具体的な空き家情報を1件100円から購入できる。また、うるるが収集した新しい空き家情報を随時メールで受け取れるほか、うるるから物件所有者へのDM配信といったオプションサービスも予定されている。
対応エリアは、サービス開始時点では東京都内23区の空き家情報を中心に約1500件で、今後全国に広げていく予定。サービス開始後1年で東京都内を中心に8万件のデータ化をめざす。