最新端末を丸裸！　スマートフォン定点観測 第150回

AQUOS、Xperia Z5、Nexus 6P　最強冬スマホの速度比較

3キャリア対決でもある通信速度比較
好成績続出だが軍配はau Xperia Z5に！

　ここは久しぶりの通信速度比較。3キャリアのスマホを使っているので、スマホだけでなくキャリアの通信速度比較としても興味深いところ。計測日は12月中旬の平日。計測場所はJR横浜駅西口前、JR東京駅ホーム、東京メトロ東西線浦安駅前の3か所で、12～14時に行った。

　通信速度の計測にはChromeでWebサイトのBNRスピードテストの画像読込み版を使用。下りと上りの3回計測し、各駅の最高速度と全体の平均速度を下記に掲載している。

	ドコモ 「AQUOS ZETA」	au 「Xperia Z5」	ソフトバンク 「Nexus 6P」
横浜駅 （下り／上り）	10.49Mbps／ 8.88Mbps	49.85Mbps／ 5.53Mbps	26.25Mbps／ 7.84Mbps
東京駅 （下り／上り）	14.63Mbps／ 3.49Mbps	23.10Mbps／ 9.24Mbps	13.40Mbps／ 9.58Mbps
浦安駅 （下り／上り）	19.39Mbps／ 9.58Mbps	37.23Mbps／ 5.19Mbps	54.72Mbps／ 4.70Mbps
全計測の平均 （下り／上り）	13.83Mbps／ 5.80Mbps	28.80Mbps／ 5.83Mbps	26.95Mbps／ 6.60Mbps

　全体の平均速度では下り28Mbpsのau Xperia Z5が勝利。横浜駅前では下り49Mbpsを叩き出し、東京駅でも23Mbpsと2回最速値を出している。

　2位はソフトバンクのNexus 6P。圧巻は浦安駅での下り54Mbps。今回の計測で最も速かった。東京駅では上りの速度で1位。結果、全体平均では上りが6Mbpsとトップに。

　3位はドコモのAQUOS ZETAだが、これまでのドコモの機種と比べれば成績は良い印象。特に苦手としていた上りの通信速度は、横浜駅、浦安駅でトップ。下りの通信速度も常に10Mbpsを超えており、実際の利用シーンで速度的に困ることは無さそうだ。

ブラウザーの表示時間ではNexus 6Pが勝利！

　では、実際にインターネットを利用すると差を感じるのか。通信速度の計測時に、ブラウザーの表示時間もチェックした。方法は、ASCII.jpのトップページをPC版で表示し、完全に表示されるまでの時間を競う。なお毎回キャッシュは削除した。

　なんと今回はソフトバンクのNexus 6Pがストレート勝ち。最速で2秒84を出しており、これは下り50Mbpsを超えた浦安駅で。平均でも3秒50だ。いつもは通信速度とブラウザーの表示時間がイマイチ連動しないのだが、今回は若干連動している印象。

　2位のau Xperia Z5は全体平均で4秒台となったが、Nexus 6Pをピタッとマークしている感じ。3位のドコモ AQUOS ZETAは5秒台ばかりとなり、全体平均も遅く5秒82。通信速度の差を感じる。普段使っている分には気にならないレベルだが、違うキャリアを使っている友人と一緒にネットを見ているときは差を感じるかもしれない。

	ドコモ 「AQUOS ZETA」	au 「Xperia Z5」	ソフトバンク 「Nexus 6P」
横浜駅	5秒81	3秒70	3秒41
東京駅	5秒11	3秒58	3秒16
浦安駅	5秒06	4秒07	2秒84
全計測の平均	5秒82	4秒10	3秒50

スクロールが決め手
バランスがとれたXperia Z5が2勝目

　今回の勝負はXperia Z5かNexus 6Pどちらを選ぶかになりそうだが、筆者はXperia Z5を勝ちとしたい。決め手はスクロールテストの勝利。地味なテストだが、大変滑らかだったのが好印象。文字入力でも片手操作がかろうじてできるというのは、基本無理という端末よりも何倍も良い。

　Nexus 6Pは逆に普段から両手操作でまったく問題ないという人であれば、完全にこちらだろう。ベンチマークテストの結果も突出していた。AQUOS ZETAに関しては片手操作重視なら本機種がベストになるだろう。

　Xperia Z5が2連勝という展開。バランスの良さがうまい具合にハマっている感じだ。しかも次回はカメラ比較。Xperiaの得意分野だ。が、筆者としてはAQUOS ZETAとNexus 6Pに番狂わせを演じてほしい。お楽しみに。

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