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オーディオが躍進する裏でテレビは……2015年のAV機器トピックを振りかえる

2015年12月30日 09時00分更新

文● ハシモト/ASCII編集部

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4Kは当たり前! 機能や画質を
ブラッシュアップしたテレビたち

55型の有機ELテレビ「LG OLED TV」

55型の有機ELテレビ「LG OLED TV」

 あまり目立った印象がない4Kテレビだが、2015年の中頃に盛り上がりがあったことを覚えている方はいらっしゃるだろうか?

 まず、LGエレクトロニクスが日本で初となる曲面有機ELテレビ「LG OLED TV」を5月に発売すると発表。

 次いでソニーが「Android TV」(Android 5.0)を採用した4Kテレビ「BRAVIA X9400C」などを、シャープが8Kテレビ相当の色、輝度解像度を実現した「AQUOS 4K NEXT」を、パナソニックがFirefox OSを採用した4Kテレビ「VIERA CX800N」などを相次いで(5月中に)リリース。

 4Kというキーワードが前面に出る液晶テレビだが、解像度に関しては8Kにする以外に進化はなく、それはまだ少し先。2015年は機能や画質の進化を追求した年だった。

新開発の直下型LEDバックライトを採用する「レグザ Z20X」

新開発の直下型LEDバックライトを採用する「レグザ Z20X」

「X9000C」の最薄部はこんなに薄い!

「X9000C」の最薄部はこんなに薄い!

 なお、後半には東芝が4Kテレビのハイエンドモデル「レグザ Z20X」をリリース。レグザ史上最高の輝きとコントラストを実現したとアピールした。

 また、ソニーも世界最薄(4.9mm)の4K液晶テレビ「X9000C」をリリースするなど、奮闘はしているのだが市場的には盛り上がりには欠けるような1年だった。

4Kのコンテンツが徐々に拡充してきた!

 4Kテレビの普及は間違いなく進んでいるが、肝心の4Kコンテンツはというと、まだ少ない。

 とはいえ、9月2日の「Netflix」の日本向けサービス開始のニュースは記憶に新しい。

 50ヵ国以上でサービスを展開する定額制の映像配信サービスで、アメリカやヨーロッパを中心に人気を集めている。日本でも、(サービス開始前にも関わらず)2015年リリースのテレビの多くにNetflixボタンがついており、期待が大きさがうかがえた。

 また、アマゾン ジャパンも「Amazonプライム会員」向けの新サービス「プライム・ビデオ」をサービスイン。会員なら追加料金なしで動画が見放題になるということで、話題を集めた。

 このほか、NTTぷららの「ひかりTVチャンネル 4K」や、エイベックス通信放送の「dTV」など、年末にかけて4K動画サービスを拡充している企業もあり、徐々に充実してきている。

次世代BD規格に初めて対応したパナソニック「DMR-UBZ1」

次世代BD規格に初めて対応したパナソニック「DMR-UBZ1」

 そして、パナソニックは4K解像度の次世代ブルーレイディスク規格「Ultra HD ブルーレイ」に対応したレコーダー「DMR-UBZ1」を11月に発売。

 まだUltra HD ブルーレイのコンテンツ自体がない状態だが、2016年には登場する予定。ほかのメーカーも対応プレーヤーやレコーダーをリリースすることだろう。

2016年のオーディオ製品、映像製品に期待!

 オーディオについては、2016年も引き続き好調なのではないかと思う。特にBluetooth製品や、ハイレゾ対応のヘッドフォン/イヤフォンはまだまだ普及する余地があると思う。

 映像系、特にテレビについては、シャープが北米市場から撤退を発表したり、東芝がPCやテレビ事業の構造改革を発表するなど、ここに来て緊張の走る話題が続いている。

 ただ、欲しいと思わせる製品はちゃんと出ていると思う。まだ価格が高くて買えないという問題があるだけだ……。

 2016年も厳しい状況が続くかもしれない。それでもテレビ事業の復活に期待したいところである。

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