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Windows Info 第56回

Windows 10のリカバリ用に用いられる簡易版Windows「Windows RE」の中身を見る

2015年12月16日 12時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII.jp

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Windows REの実体を見る

 Windows RE自体は、Sourcesフォルダにあるboot.wimだが、USBメモリ上に作成した回復ドライブの場合、このファイルはシステム属性となっているため、エクスプローラーで見ることはできない。表示させるには

dir /a:s d:\sources

として、システムファイル属性のファイルを表示させる。

 boot.wimは、Windows REをWIM(ウィンドウズイメージファイル)形式でまとめたもので、ブートマネージャーがこれをマウントして仮想的なドライブを作り、ここからWindows REが起動する。

 以前紹介したDismコマンドを使うことで、Windows REの実体となるboot.wimの中身を見ることが可能だ。なお、Dismコマンドを使う前にマウント先となるフォルダを適当な場所に作成しておく。(詳細は第53回を参照のこと)。

 またboot.wimファイルをHDDなど高速なドライブにxcopyコマンドでコピーしておき、attribコマンドでシステム属性、隠し属性を解除しておくと作業がラクになる。Dドライブが回復ドライブで、C:\tempが作業用フォルダだとすると、以下のコマンドでboot.wimファイルをコピーして属性の解除が可能だ。

xcopy d:\sources\boot.wim c:\temp /h
cd \temp
attrib -s -h boot.wim

boot.wimはシステム属性なので、通常のcopyコマンドが使えないため、xcopyコマンドを使う。その後、attribコマンドでシステム属性、隠し属性を解除する

 さらに、マウントポイントがc:\temp\mpだとすると以下のコマンドでWindows REをマウントできる。

dism /mount-wim /wimfile:c:\temp\boot.wim /index:1 /mountdir:c:\Temp\mp /readonly

利用が終わったら解除する必要がある

 マウントを解除するには、以下のコマンドを使う。

dism /unmount-wim /mountdir:c:\Temp\mp /discard

コピーしたboot.wimは、dismコマンドで指定したフォルダ以下にマウントできる

 なお、操作しているコマンドプロンプトウィンドウがマウントポイント以下をカレントディレクトリにしていると、アンマウント処理が完了しないので注意されたい。

 マウントポイント以下を開いて見ると、下の画面のようなフォルダがある。ほとんどは通常のWindowsと同じだが、「\sources」だけが違う。ここには、回復ドライブからPCを起動したときに自動実行されるプログラム(startrep.exe)やその関連のファイル(muiメッセージファイルなど)がある。

Boot.wimファイル内のWindows REは、このようなフォルダを持つ。sources以外は、通常のWindowsと同じ

 プログラムフォルダは、64bit(Program files)および32bit(Program files(x86))の2つがあるが、実際に使われているのは、Program Files\Common Files\Microsoft Shared\ink以下にあるタッチキーボード(tabtip.exe)程度。また、UsersフォルダにはPublicフォルダ(共有ユーザー用)しかない。

 つまり、Windows REの主要なファイルのほとんどはWindowsフォルダ以下になる。ここには、Windowsを起動する最低限のシステムファイルと、回復コンソールで利用するコマンドライン実行ファイル(いわゆる外部コマンド)程度しかない。コマンドは、おもにWindows\system32以下にある。なお、レジストリエディタなどの一部のコマンドは、Windowsフォルダ以下にある。

 回復ドライブでは、回復コンソールが起動できるが、基本的にWindows10のコマンドは使えると思っていいだろう。ただし、GUI系のコマンドは、レジストリエディタなどの限定されたものだけになる。

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