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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第210回

海の中だって自撮り棒、海底でもiPhoneで自撮りするワザ

2015年12月02日 13時10分更新

文● 柳谷智宣

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いざ海底で自撮りチャレンジ

 船から海にエントリーしてさて、潜行……と思ったら、沈まない。いつもと同じ6kgのオモリを着けているのになぜだろう、と思ったら、ライトやディカパックが浮力になっていつもよりも軽くなっていたのだ。そこで2kgのオモリを追加して海底へ。最初は綺麗な海なのだが、数百本の酒瓶が入ったケージを降ろして海底を動き回るので、あっという間に濁ってしまう。前回に引き続き、またもや霧の中のような写真になってしまったのはご勘弁頂きたい。

 iPhone 6は海底到着後も無事に撮影を続けている。画面キャプチャーを撮ると、海中にカシャーッというシャッター音が響くのは、皆が何事かと思うのでやめて欲しい。自撮りはまったく問題なく行なえた。水が澄んでいれば、友達と一緒に映ることも可能だろう。

 バッテリー残量が50%スタートのうえ、綺麗に映るように明るさを最大にしたので、案の定20分ほどでバッテリー残量が低下。警告画面を消そうといろいろやっていたらSiriが立ち上がり、一度オフにしたらそのまま電源が落ちてしまった。

準備完了。バッテリーが50%と心もとない。しかし撮影のために明るさをマックスにした

海中へのエントリー直前に、動画撮影をスタート

酒がたっぷり入ったケージを海底に降ろす。撮影は「AW100」(ニコン)

iPhone 6で普通に動画自撮りができてる!

水中ではスマホの操作はできない。写真では見えにくいが、親指は露出している

一緒に潜ったダイバーにお願いして撮ってもらった。変な図だが、自撮りはできている

自撮り動画からのショット1。エントリー直後、どうやっても潜行できない

自撮り動画からのショット2。2kgオモリを増やして潜行中

自撮り動画からのショット3。5mほど後ろにみんなが作業しているのに、水中が濁っているのでiPhoneだと撮影できない

自撮り動画からのショット4。普通の自撮り

18分を過ぎたあたりで、バッテリー残量の警告が出た。この間も録画されているので、放っておけばよかった

ホームボタンと電源ボタンを押してキャプチャーしていたら、誤操作でSiriが起動してしまう。利用できないのは知ってるよ!

画面を消したら、そのまま電源が落ちてしまった

光量はやや弱いが安心感のある「ナイトスターJP」

 次は、LEDライト「ナイトスターJP」のチェック。ポケットから取り出したが、浮力があるので手放しそうになった。ポケットに入れて潜行するにしても、ストラップは付けておいたほうがいい。海上で振って充電しておいたので、早速電源オン。スイッチは非接触型なので、漏電しないし火花も散らない。水深15mは全部青く見えるが、明るさはそこそこある。そのため、「ナイトスターJP」の明るさはあまり感じなかった。夜であればはっきり照らすことができるだろうが、範囲はそれほど広くなさそう。照射時間は20分で、海中で振るのもちょっと現実的でないので、本格的な夜間ダイビング用途には向いていないかもしれない。

 しかし、水深や温度を気にせずラフに使えるライトは重宝する。昼間のダイビングでもちょっと穴の中を照らしたい、といった時にポケットに入っていれば便利かも。一緒に潜ったプロのダイバー達も興味津々だった。陸上では、最強の防災用ライトとして常備すればいい。

「ナイトスターJP」を取り出した。ストラップを付けて、手放さないようにしたほうがいい

スイッチをオン。ポケットに入れておいたので、蓄光塗料は光っていない

LEDは正面から除けば眩しいくらいだが、広い範囲を照らすほどの光量はなかった

 「ディカパック アクション」と「防水セルフィースティック」で、海底でも動画の自撮りは可能。潜る前にフル充電にしたうえ、画面の明るさを抑えておけば、バッテリー切れも起きないだろう。これは、今後も持っておきたいアイテムかも。「ナイトスターJP」もポケットに入れておきたいスグレモノだった。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。


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