富士通らしい気配りが利いた設定が満載
arrows M02
arrows M02も3万円台前半のSIMフリースマホとしては、機能・設定が充実しているように思う。これまでのarrowsシリーズでも用意されていた画面の端から機能を呼び出すランチャー「スライドイン」、画面引き下げ機能「スライドディスプレイ」が本機種でも使うことができ、また歩数計の搭載、これからの時期に大変重宝する手袋での操作「手袋タッチ」もある。
そのほかにもWi-FiとLTEの同時利用「マルチコネクション」や、画面の「スーパークリアモード」と富士通のスマホを知っている人なら、SIMフリーであっても、しっかり富士通らしい機能が揃っていることに気づくはず。
ホーム画面は初期設定で採用されているシンプルな「Leaf UI」と、やはり富士通端末でおなじみの「NX!ホーム」がある。後者は独自のウィジェットが配置され、よりスマホ慣れした人に便利。
ブルーライトカットモード、年齢に「あわせるビュー」、画面の文字をコピペするのに便利な「なぞってコピー」、セキュリティー設定には「プライバシーモード」があるなど、新しい・派手な機能は無いものの、便利な設定が充実しており、これもまたいじるのが楽しく長く使えそうだ。
スタミナではHTC Desire 626が安定した結果
総合では3機種で引き分けに
今回のスタミナチェックでは、2本のテストでどちらも2位というHTC Desire 626が安定している印象。ただし数字だけを見るとZenFone Selfieでも問題は無さそう。arrows M02は動画再生で厳しい結果になったのがやや残念。
では総合優勝は? と考えると決め手がなかなか見つからない。スペックやベンチマークといった数字を見るとZenFoneが圧倒的。しかし大型端末だけに片手操作がしにくい部分があった。ただ、大型スマホであることを前提のうえで購入するのであれば、弱点とは言いがたい。
HTC Desire 626とarrows M02はコンパクトサイズのおかげで操作性が良いうえ、スピーディーに使えたり、スペックのわりに写真がキレイと価格以上の結果だった印象がある。
ただarrows M02は今回のスタミナテストで安定せず、HTC Desire 626は価格を考えると実は一番コスパが良い印象だったが、暗所での撮影結果が厳しかった。
というわけで今回は引き分け。もちろん防水&MIL規格準拠という部分ではarrows M02は強力だし、ZenFone Selfieも大画面であることにハッキリとしたメリットがあり、テスト以外の機能も踏まえたうえで購入の参考にしてほしい。
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