大量のタブを整理する「スタック」機能をはじめ、便利機能を満載
タブスタッキング機能
まずは、たくさんのタブを開くユーザーのためという機能をチェックしてみよう。同じドメインのサブページを大量に開いている場合、タブの数がすごいことになってしまう。そんな時に役立つのが「タブスタッキング」機能だ。類似するタブを自動的にまとめてくれるので、タブの数を減らせる。FacebookとTwitterなど、SNSのページだけまとめるようなときは手動でタブを重ねればいい。スタックされたタブにマウスポインタを乗せると、まとめられたページがポップアップする。ちなみに、開いているタブに類似するページがないときはメニューが表示されない。
タイリング機能
「タイリング」機能で、スタックしたウェブページを1画面にまとめて表示することも可能。スタックしたタブを右クリックして、「タブスタックを並べて表示する」を選択すると、画面が分割されてタイルのように並んで表示される。大画面ディスプレイを使っているときに、4〜6個のウェブページを表示するなら内容を把握することは可能。ウェブページの内容にもよるが、効率よく情報収集できそうな機能だ。
メモ機能
「メモ」機能も便利だ。ブックマークとは別に、URLやテキストメモを記録できる。さらに、ウェブページの画面キャプチャーも手軽に保存できるのもポイント。その時点でのウェブページを残せるので、マイウェブ魚拓として利用できる。表示されている部分のみを切り出すので、隠れている部分は保存できないが、複数枚の画像を連続して保存することは可能。操作画面を1手順ずつ記録したり、スクロールして縦長ページの全体を残せるのだ。画面キャプチャーソフトを利用するよりもずっと手軽なので、筆者には刺さる機能と言える。できれば、ウェブページ全体のキャプチャ機能や表示しているURLの自動取り込み機能を、搭載してほしいところ。
ほとんどの機能にショートカットが割り振られているのも、キーボード派にはうれしい。Ctrl+Nで新しいウィンドウを作成したり、Ctrl+Pで印刷といった他のブラウザーとも共通するショートカットから、Shift+Escでタスクマネージャを開いたり、Ctrl+Mでメニュー表示のオン/オフといった項目まで用意されている。
F2キーを押すと「クイックコマンド」ウィンドウが開く。ここではコマンドを入力することで、各種機能を利用できる。しかし、日本語版は日本語での入力になり、変換がちょっと面倒。英単語にも反応するか、もしくは日本語でも返還前の状態で候補が出るようにするなど、ブラッシュアップを期待したい。
自分の使いやすいように「カスタマイズ」できる
Vivaldiはカスタマイズ性に優れているのもウリ。標準設定で、UIをいろいろといじくれるのだ。例えば、メニューボタンのスタイルやUIのカラーパターン、パネルの位置などを変更できる。アドレスバーやブックマークバーの表示位置を、「上から下」にするのも「非表示」にするのも簡単だ。タブの位置は上下左右どこにでも設置可能。上下の場合はポインタを合わせるとサムネイルが表示されるが、左右の場合はデフォルトでサムネイルが表示されるのでわかりやすい。もちろん、非表示にすることもできる。
キーボードショートカットは自由に設定できるし、マウスジェスチャー機能も標準装備。検索機能は、デフォルトで5種類から選べ、Googleも用意されている。
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