大きくて、余裕があって、見やすい液晶表示
カシオ S100は表示装置に関しても極めて工夫を凝らしている。大きな12桁表示の液晶は、上下のスペースを大きく確保し、演算結果やプロセスの視認度を上げている。
キヤノンのWS-1200Hも数列の上部スペースに関しては同様のアプローチであるが、下部のスペースが不足しているので、少数点などの視認性に関して多少劣る結果となっている。
また、S100は液晶の数字を表示するデジタル文字ラインは真っ黒ではなく、万年筆のインクの濃いブルーブラックのようなカラーで、少しスリムで大きな数字は極めて見やすい印象を受ける。
さらに、液晶の表面ガラスには両面のARコート(アンチリフレクション)処理を施すことにより、オフィスの蛍光灯の映り込みなどを抑えこむことに成功しており、斜めからの視認性も極めて高い。
プレミアム商品には“隠れたギミック”も必要だが、カシオ S100はその点も抜かりがない。S100を演算途中で放置しておくと、約5~6分で省エネ機能が働き、液晶画面が消灯するが、その前に約1秒ほど「CASIO」と一瞬だが表示される。筆者は気付かなかったが、同じように衝動買いした知人が教えてくれた。
電卓をよく使う職業の方にはぜひ使っていただきたい!
電卓が初めて登場した1960年代、一桁1万円と言われた時代から、一桁10円時代を越えて、いまカシオは、一桁2500円時代までさかのぼって行った。
すでに電卓はスマホの一機能となった今、万人がS100の価値を理解するのはなかなか難しい。品質の違いによるマンマシンインターフェースの変化に興味のある人には楽しいガジェットだ。
そして違いがわかり、興味ある人が持つ喜び、使う喜び、語る喜びを楽しむには最適の逸品だ。
今回の衝動買い
アイテム:カシオ計算機「S100」
価格:ヨドバシ・ドット・コムにて3万20円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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