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T教授の「戦略的衝動買い」 第352回

PCのキーボードより優秀!? カシオのプレミアム電卓を衝動買い

2015年10月21日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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大きくて、余裕があって、見やすい液晶表示

大型の電卓は当然、表示域に余裕があるのが普通だが、カシオのS100は数列の下側にも余裕があり、小数点や数値の視認性は極めて高い

大型の電卓は当然、表示域に余裕があるのが普通だが、カシオのS100は数列の下側にも余裕があり、小数点や数値の視認性は極めて高い

 カシオ S100は表示装置に関しても極めて工夫を凝らしている。大きな12桁表示の液晶は、上下のスペースを大きく確保し、演算結果やプロセスの視認度を上げている。

 キヤノンのWS-1200Hも数列の上部スペースに関しては同様のアプローチであるが、下部のスペースが不足しているので、少数点などの視認性に関して多少劣る結果となっている。

 また、S100は液晶の数字を表示するデジタル文字ラインは真っ黒ではなく、万年筆のインクの濃いブルーブラックのようなカラーで、少しスリムで大きな数字は極めて見やすい印象を受ける。

両面ARコーティングで、周囲の映り込みや反射が少なく、ななめからの視認性も高い

両面ARコーティングで、周囲の映り込みや反射が少なく、ななめからの視認性も高い

 さらに、液晶の表面ガラスには両面のARコート(アンチリフレクション)処理を施すことにより、オフィスの蛍光灯の映り込みなどを抑えこむことに成功しており、斜めからの視認性も極めて高い。

パワーオフ機能キーはなく、放置しておくと数分で省電力モードが起動する。消灯する前に「CASIO」と表示される

パワーオフ機能キーはなく、放置しておくと数分で省電力モードが起動する。消灯する前に「CASIO」と表示される

 プレミアム商品には“隠れたギミック”も必要だが、カシオ S100はその点も抜かりがない。S100を演算途中で放置しておくと、約5~6分で省エネ機能が働き、液晶画面が消灯するが、その前に約1秒ほど「CASIO」と一瞬だが表示される。筆者は気付かなかったが、同じように衝動買いした知人が教えてくれた。

電卓をよく使う職業の方にはぜひ使っていただきたい!

金融関係者や経理のプロにはぜひとも使っていただいて、感想を聞きたいモデルだ。コスパという言葉が好きな人には無縁の商品でもある。所有する楽しみ、使う楽しみ、自慢する楽しみ、語る楽しみ、を与えてくれるプレミアム電卓だ

金融関係者や経理のプロにはぜひとも使っていただいて、感想を聞きたいモデルだ。コスパという言葉が好きな人には無縁の商品でもある。所有する楽しみ、使う楽しみ、自慢する楽しみ、語る楽しみ、を与えてくれるプレミアム電卓だ

 電卓が初めて登場した1960年代、一桁1万円と言われた時代から、一桁10円時代を越えて、いまカシオは、一桁2500円時代までさかのぼって行った。

 すでに電卓はスマホの一機能となった今、万人がS100の価値を理解するのはなかなか難しい。品質の違いによるマンマシンインターフェースの変化に興味のある人には楽しいガジェットだ。

 そして違いがわかり、興味ある人が持つ喜び、使う喜び、語る喜びを楽しむには最適の逸品だ。

■関連サイト

T教授

今回の衝動買い

アイテム:カシオ計算機「S100」

価格:ヨドバシ・ドット・コムにて3万20円で購入


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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