「売れるECサイト」は何をやっているのか? 7000社超のEC支援実績を持つ「いつも.」のコンサルタントが、売上アップに欠かせない戦略・戦術・施策をまとめた書籍『ECサイト[新]売上アップの鉄則119 オムニチャネル時代の集客から接客まで』から、現場ですぐに使えるノウハウを厳選して紹介します。
写真特化型のSNSである「Instagram」の人気が、若い女性を中心に高まっています。ファッション/アパレル系ECでは販促ツールとして成果を上げる事例も出ており、活用が進みつつあります。
アパレル系ECとの相性がいいInstagram
Instagram(インスタグラム)は、写真に特化したSNSです。日本では長らく伸び悩んでいましたが、最近になってユーザー数が急増し、アパレル/ファッション系ECを中心に販促ツールとしても活用され始めています。
InstagramはTwitterと同様、「フォロー」によって他のユーザーの投稿を閲覧しますが、人気フォロワーの傾向は大きく異なります。Twitterは実業家やお笑い芸人に人気があるのに対して、Instagramはファッションモデルが上位を独占しています。彼女らが日々のファッション写真をアップし続け、20~30代の女性ファンたちがフォローして参考にしているのです。
また、ファッションセンスのある一般人にもフォロワーが集まっています。もともとInstagramは海外セレブが使い始め、影響を受けたモデルが追随した経緯から、「Instagram=ファッション」の文化が形成されています。
2014年6月にオープンしたあるアパレルECサイトは、Instagramを活用してわずか3カ月で月商300万円を達成しました。オープン以前から、オーナーが自身のコーディネート写真を投稿し続けたことで、7000人以上のフォロワーを獲得。そのフォロワーがそのままお客さまになったのです。
ユーザーが検索するハッシュタグを付ける
Instagramのユーザーは、ハッシュタグで検索して写真を探し出すので、投稿時にはハッシュタグの付け方が大切です。特に最初のうちは、「#OUTFIT」(=服装のコーディネート)、「#KOTD」(=Kicks Of The Day:今日のシューズ)など、定番のハッシュタグを使って投稿しましょう。ハッシュタグは複数使っても構いません。
ある程度人気が出てきたら、独自のハッシュタグを作って写真をアップしたり、お客さまにコーディネート写真を投稿してもらったりしてもよいでしょう。サイトやブランドのファンを増やすのに役立ちます。