絶大な人気を誇るコンパクトスピーカー
ボーズ「SoundLink Mini Bluetooth speaker II」
2014年の発売以来、品薄が続くという爆発的なヒットを記録したボーズの「SoundLink Mini Bluetooth speaker II」(実売価格 2万7000円前後)。今だにBluetoothスピーカーでは1位、2位を争う売れ行きのようだ。
今年の6月にリニューアルされ、基本的なデザインはそのままだが、カラーは黒(カーボン)と白(パール)の2色となり、より高級感のある質感になっている。
基本的な機能としては大きな変更はなく、Bluetoothによるワイヤレス接続と、ステレオミニ端子による有線接続が可能なアクティブスピーカーで、スマホと接続した場合は着信時のハンズフリー通話にも対応している。
音声ガイドも付いているので、ペアリング操作なども手軽に行なえる。内蔵バッテリーはリチウムイオンで、連続再生時間は約10時間となっている。
手のひらサイズとは思えない立派な音質
その音は手のひらに乗るようなコンパクトさとは思えない鳴りっぷりのよさで、元気よく音楽を楽しめるタイプだ。クラシックを聴くと、中低音がしっかりと出て大編成のオーケストラらしい雄大さもそれなりに感じられるのは立派。
ポップスでは声に張りがあってはつらつとした表情になることに感心した。声のニュアンスはもちろん、バックのギターやベースの音色にも厚みがあって聴き応えがある。低音のパワーはたいしたものだが、決して過剰に量感が乗ってくるようなものではなく、鮮明な中高域と足並みを揃えたバランスのいいものになっている。
ジャズを聴いても、ピアノの素早いタッチや、ドラムのリズムのキレなど、パワー感だけでなく、スピード感やテンションの高さもよく出る。
Bluetoothということもあって、決して高解像とか情報量が豊かというわけではないが、不思議と不満を感じない。むしろ音楽の美味しいところをしっかりと聴かせてくれる感じに上手さを感じる。
見た目の質感もよくなったし、音質もよりバランスのよさが熟成されてきたと感じる。見た目の新鮮味は少ないものの、こちらも大きな人気となりそうなモデルだ。
(次ページに続く、「パワフルな重低音を再生できる立方体スピーカー ソニー「SRS-X33」」)
この連載の記事
-
第3回
AV
1万円台から!? 最新ミニコンポで味わう高音質ワイヤレスミュージック -
第2回
AV
ソニーとボーズの“これだけは外せない”ワイヤレススピーカーをチェック! -
AV
iPhoneで楽しむワイヤレスミュージックライフ - この連載の一覧へ