NTTデータは、同社グループにおける人工知能(AI)の応用ビジネスを推進する組織として、「AIソリューション推進室」を10月1日付けで開設する。NTTの研究所が開発した音声認識、画像認識、機械翻訳、自然言語処理、機械学習などの人工知能技術を応用した商用サービス・システム提供を進め、2018年度までに累計200億円の売り上げを目指す。
同社はこれまで、NTTのAI技術を応用した商用サービス・システムを提供してきたが、幅広い業界、多様な業務に対するAIの適用ニーズの拡大に対しての対応力強化が必要になっていたという。このような状況から、「AIソリューション推進室」の設置を決めた。その役割は以下のとおり。
- 先進顧客とのPoC(概念実証)を通じた、人工知能応用サービス・システムの創出
- NTTデータの各事業部と連携したAI応用ソリューション企画・開発
- AIに関する社外からの問い合わせの一元的窓口
- 同社のAIに関する先進取り組みの情報発信
NTTデータではすでにAIの応用を進めている。
- 「融資審査やマーケティング分析などのミドルオフィス業務における意思決定・知的判断の支援」(ニュースリリース)
- 「窓口やコンタクトセンターなどの顧客対応業務における手続き、商品等の相談支援」
- 「スマートフォンなどのモバイル端末や人型ロボットを介したコンシューマー向け対話型サービス」(ニュースリリース)
- 「オフィス、公共施設、店舗等でのグローバルなコミュニケーションの支援」(ニュースリリース)
今後はさらに高度なAIの応用や応用領域の拡大を進め、AI関連のシステムおよびサービス提供で、2018年度までに累計200億円の売上を目指すとしている。