チームラボはMakerの集まり
チームラボがMakeのイベントに出展するようになったのは2009年のMake: Tokyo Meeting 04から。
以来、社内に『MAKE部』という部活動ができた。「やりたい」と手をあげた社員がチームラボMAKE部名義で出展するのが年間行事のようになったそうだ。
当時の出展物の1つが山本遼さんの『ヘブンズ・ドア』。mbedというARM系マイコンを使い、ウェブブラウザーからトイレの空き室状況を確認するという、バカバカしくも素晴らしい作品だ。
画像:Chromeウェブストア
「社内には作るのが好きな人が多くて、Makerも多いんですよ」
そう教えてくれた樫田壮一郎さんも、『TANZVOLK』名義でMIDIコントローラーを出展していたMakerのひとり。
「入社前、Maker Faireでブラブラしていたら『チームラボMAKE部』のブースがあって。掃除ロボットのルンバを改造してカメラをつけた『ローアングラー』という作品を展示していて、面白い人がいる会社があるもんだなと」
写真:TANZVOLK
しかし、優秀なMakerであれば大手メーカーに行ってもおかしくない。なぜチームラボかというと、「おもしろいものが作れるから」とのことだ。
大手メーカーは事業部ごとに細かくセグメントがわかれ、たとえば「ウェブ技術を使ったガジェット」のように括りのあいまいな製品がとても作りづらい。
一方チームラボは、ウェブと連動したモノづくりを身ひとつで手がけられる。基本的に受託仕事なのでクライアント付きではあるが、まかされる範囲は広い。
「各自が様々な高い技術を持っているので、曖昧な領域を横断してアウトプットできるのは魅力ですよね。社内の誰かに相談すると、様々な面白い解決策が返ってくるのでいつも助かってます。」(樫田さん)
そんなMakerたちが集まっているためか、チームラボのオフィスからは『自作』の匂いがぷんぷんする。
