Apple Musicをいい音で楽しむ! iPhoneオーディオ強化術 第3回
Apple Musicがハイレゾ相当の音質に!? おすすめポタアンをピックアップ!
2015年08月19日 12時00分更新
カジュアルにApple Musicを楽しむなら
AAC対応のBluetoothヘッドフォン/スピーカーもオススメ
最後に、Bluetoothデバイスについて触れておきたい。前述したが、Bluetoothはカジュアルに音楽を楽しむには欠かせないアイテム。iOS端末もBluetooth対応だし、iPhoneでApple Musicを楽しむならば、やはりワイヤレス接続が軽快でいいだろう。
屋外ではBluetoothヘッドホン、家の中ではBluetoothスピーカーを使って、Apple Music中心の音楽生活を送るというのもなかなか魅力的。ただし、Bluetooth対応ならばどのモデルでもOKというわけではない。
ポイントはAAC対応であること。Bluetooth規格の標準(必須)コーデックはSBCだが、オプションコーデック(必須ではなく、メーカーが搭載/非搭載を選択できる)として、apt-XやAAC、LDACといった圧縮方式が用意されている。
Apple Musicの例で言うと、音源はAACなので、一般的なBluetooth機器はAAC音源をSBCに再変換して伝送、SBCから音楽信号をデコードするという再生になる。
ロッシー圧縮された音源をさらにロッシー圧縮して伝送しているわけで、音質への影響が心配になる。これがAACに対応したBluetooth機器ならばAAC音源はそのまま伝送できるので、二重ロッシー圧縮の心配はなくなる。
音質の心配がなければ、むしろ積極的にBluetooth機器を使いたくなる。Bluetoothヘッドホンやスピーカーもかなり素の音質が優れたモデルが増えてきているので、軽快にApple Musicを楽しみたいという人はBluetoothにも注目しよう。
定額制音楽配信サービスの普及で
音楽鑑賞のスタイルはもっと進化する
個人的にもApple Musicを実際に試してみて、「ああ、なるほど」と気付いたことがある。それはAVアンプやネットワークオーディオ機器が、改めてAirPlayやBluetooth対応を強くアピールしてきていること。
AirPlayはAVアンプなどでの採用自体はかなり前からのことで、メーカーによって対応/非対応が分かれていた印象だが、現行モデルではAirPlay対応機がかなり増えている。これは当然、Apple Music(またはSpotifyなど)を見据えた動きだろう。
要するに、家の中にあるAirPlayやBluetooth対応の機器で、自由にApple Musicが楽しめるというわけだ。
iPhoneでApple Musicを楽しむというだけで、かなり先進的と感じていたが、Bluetooth対応などのオーディオ機器を介して本格的なオーディオシステムで再生するとなると、これはもう先進的というか未来的な感覚。
CDプレーヤーどころか、ネットワークプレーヤーもNASもいらない。プレーヤーとして必要なのはPCかiPhoneだけで済む。
しかも、その準備はすでに整っている。CDなど音源を購入して再生するといったスタイルが一気に過去のものになってしまうような気がする。Apple Musicをはじめとする定額制音楽配信サービスは、もしかすると思っていた以上に革命的なものなのかもしれない。
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