Windows VistaはCD-ROM4枚組!
Windows Vistaのパッケージ版は2007年に登場した。大人気OSであるXPからの引き継ぎのために気合いを入れ、開発に60億ドルもぶち込んだ。いろいろな新機能が搭載されたものの、それほどインパクトはなかったように覚えている。
Windows Vistaのパッケージ版はDVD-ROMのみだったのだが、手元にあるのはCD-ROMの4枚組。フロッピーディスクドライブ(FDD)と一緒に購入したDSP版だ。
インストールが完了したら、「VirtualBox Guest Additions」をインストールする。これは、仮想OSの操作性やパフォーマンスを向上させるための追加機能だ。デスクトップの解像度を高く設定したりできるので、古いOSではインストールしておきたい。
しばらくぶりだねWindows XP
次はWindows XPのHome Edition。XPはCD-ROM1枚でインストールできる。インストールディスクから起動すると、青い画面が開き、HDDに新規領域を作成したり、フォーマットしたりできる。その後は、ウィザード通りに進めていく。インストールが完了したら、「Guest Additions」をインストールしてデスクトップを高解像度に変更する。
なかった子になってしまったWindows Millenium Edition
2000年にWindows Meがリリースされた。2000年ということで、ミレニアムと名付けられたが、同時にWindows 2000も出ているという不思議。さらに、翌年にWindows XPが登場し、何のためにリリースされたのか存在意義の小さいWindowsとも言える。
さらに悲惨なのが、マイクロソフトがWindows 7を出した時の説明。7は「1:Windows 1.0」「2:Windows 2.0」「3:Windows 3.1」「4:Windows 98/95」「5:Windows XP/2000」「6:Windows Vista」に続くものと明記されていたのだ。Windows Milleniumはなかった子になってしまった。
Windows Me以前のOSは「VMware Player」でセットアップする。「新規仮想マシンの作成」でインストールメディアやメモリー、仮想HDDなどを設定する流れはVirtualBoxとほとんど同じ。Windows Meは32MB以上のメモリー、295MB以上のHDDがあればいいので、それぞれ256MB、8GBに設定した。
Windows Meをインストールするには、Windows 98で作成した起動FDを利用する。MS-DOSで起動し、CD-ROMドライバーを読み込んだ状態で、Dドライブにある「setup.exe」を実行する必要があるのだ。もちろん、その前にDFISKコマンドで領域を確保したり、フォーマットしたりできる。その際、大容量フォーマットはYを選択する。
Windows Meを起動すると小さいデスクトップにグレーの画面になる。拡張ツールである「VMware Tools」をインストールし、再起動するとデスクトップが表示される。
後編ではWindows 2000~3.1までをインストール!
Windows 10、8、7、Vista、XP、Milleniumの6つがインストールできた。後編では2000、98、95、3.1ともはや旧世代の遺物のインストールにチャレンジする。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。