Apple Musicの1100万人は少ない
Apple Musicのトライアルユーザーは、サービスインから約1ヵ月で1100万人に達したそうだ。これはUSA Todayの取材にAppleのエディ・キュー上級副社長が答えたもの。
このタイミングで数字を出してきたのは、ポジティブな意味があるからだと思うが、私の印象としてはかなり少ないように感じた。たとえば競合サービスのSpotifyは、今年6月10日に無料ユーザー7500万人、有料ユーザー2000万人を超えたと発表している。
ならば無料トライアル期間中のApple Musicは、もう少し多くてもよさそうなものだ。なにしろ課金が始まった後もトライアルユーザーの全員がサービスを使い続けることなどあり得ないのだから。
今のところ全世界で8割のシェアを持つAndroid向けにサービスできていないので、ここにリーチできればユーザーが増えるという見込みもあるのだろうか。しかし、Androidの普及率が高いヨーロッパは、Spotifyの牙城でもある。
6月30日にトライアル登録した場合、Apple Musicの課金開始まで、あと50日ほど。
次回はLINE MUSICを試してみようと思う。
著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)
1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ