自律飛行系機能の搭載で誰でも簡単に「行って」「撮って」「帰ってくる」が可能に
より手軽さを増した空撮ドローン「DJI Phantom 3 Standard」を発表
2015年08月07日 14時57分更新
DJIは8月6日、空撮マルチコプターの新製品「DJI Phantom 3 Standard」を発表。8月下旬より販売する。
4月に発表された「Phantom 3 Professional/Advanced」の普及/初心者向けモデルにあたる。 Professionalでは4K撮影、AdvancedではフルHD動画の撮影が可能だったが、Standardは2.7K HD動画(30fps)/12メガピクセル静止画とスペックを抑えている。画角94度という広角レンズを搭載するほか、2軸ジンバルを装備して揺れのない映像を撮影可能。また、Wi-Fi接続により飛行中でも撮影映像を手元のタブレットなどで見ることができる。
コントローラーはProfessional/Advanced用とは異なり、従来機「Phantom 2 Vision+」用コントローラーを強化・改良したものを使用。基本操作は大きく変わらないが、リアルタイム画像転送用にWi-Fiルーター機能を内蔵しているほか、カメラアングルを手元で操作できるダイヤルが付いた。
Phantom 3 Professional/Advancedと共通のバッテリーパックを用いて約25分の飛行が可能。新たに自律飛行機能を搭載しているのが特徴で、複数の地点を指定して経路に沿った飛行が行なうウェイポイント・ナビゲーション、操縦者(または指定ユーザー)を追尾するように飛ぶフォローミー、対象物にカメラを向けたまま周囲を旋回飛行するポイント・オブ・インタレストといった自動飛行を行なえる。
自律飛行系の機能はプロユースの空撮機では導入されているが、Phantomシリーズとしては初の機能となる。すでに販売中のProfessional/Advancedに関しても後日ファームウェア・アップデートが提供される予定。
Phantom 3 Standardの価格は10万7892円。日本版における特典として、Professional/Advancedと同様に最大対人1億/対物5000万円の保険も付帯する。