キヤノンMJグループのキヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)とクオリサイトテクノロジーズは8月6日、沖縄県内のデータセンターを活用した中小企業向けのハウジングサービス「お手軽運用パック」の提供を開始した。ラックスペースに加え、機器の監視/復旧サービスや供給電源もパッケージ化し、手頃な月額固定料金で提供する。
お手軽運用パックは、クオリサイトが沖縄県宜野座村で運営するデータセンターの共有ラックを活用したハウジングサービス。8分の1(5U)ラックスペースと、サーバー(1台または2台)およびネットワーク機器(VPNやONU、ファイアウォール)に対する24時間365日の監視/復旧保守サービス、電源(100V/5A)が提供される。
5Uラックスペースのうち、2Uにサーバーやバックアップサーバーを、2Uに各種ネットワーク機器(棚板設置)を設置する構成となる(残る1Uはメンテナンス用に確保)。中小企業のサーバー仮想化集約やサーバー運用のアウトソース化だけでなく、大企業のバックアップサイト(BCP/DR)としても利用が可能。
監視/保守サービスとしては、サーバーのOS障害切り分け/復旧保守、VPN装置1台の障害切り分け/復旧保守、サーバーハードウェア監視、電源オフ/オンサービスが含まれる。ただし、低コストで提供するため、サーバーはNEC「Express5800シリーズ」、ネットワーク機器はヤマハ「RTXシリーズ」(フレッツ網)かフォーティネット「Fortigateシリーズ」(VPN)に限定されている。また利用回線はキャリアフリーだが、Bフレッツが推奨されている。
サポート窓口はキヤノンS&Sサポートセンターに一元化されており、導入拠点のサポート、同社沖縄営業所のサポート、クオリサイトの常駐スタッフが連携して保守サポートを行う。
価格(税別)は、初期費用が5万円、サーバー1台の場合の月額費用が4万6500円、サーバー2台の場合の月額費用が6万3500円。別途サーバー本体費用、VPN装置および構築費用、インターネット回線費用が必要。
キヤノンS&Sでは、2016年12月末までに100セットの販売を目指すと述べている。