グリスといえばグリスだが……
自転車用潤滑油
自転車向け製品からひとつ。選択理由はサイケな色がステキで、PC向け製品らしいと思ったからだ。本製品は粘着性が高めで、伸びにくいのもあり慎重に塗っていく必要がある。またムラがないように塗るのは難しいので、ヒートシンクでグリグリしたほうがいいだろう。
結果はBIOS読み43度、サーモグラフィーで38.4度。エクストリーム部門では性能の低いものとなった。圧倒的だったのは、粘着性だ。使用後にヒートシンクを取り外そうとしたところ、まったく剥がれる気配がなかった。
スティックのりは保険になる
キンカンやオロナインは手元にないことがあっても、スティックのりに類するのは、まず手元にある人が多いのではないだろうか。
実験結果からすると、スティックのりはその場しのぎに十分な性能をもっているとわかった。決しておすすめはしないが、PCを組み立てていてどうしてもグリスが必要なときの緊急手段として思い出してみてほしい。
もちろん、既に述べているように腐食する可能性があるため、推奨するものではないが、使用後に無水エタノールでしっかりと清掃しておけば問題ないと思われる。それにしても、意外と普通に動く結果になったなぁ……。
この連載の記事
-
第2回
PCパーツ
グリスより冷えるのか? 熱伝導シートの性能をチェック! -
第1回
PCパーツ
シリコン、シルバーなど半固体状サーマルグリスの性能を比較 -
第-1回
PCパーツ
CPUグリス徹底比較 冷えるのはどれだ? - この連載の一覧へ