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企業や国家が「デジタル化(Digitization)」を果たし、生き残るために

チェンバースCEO最後の基調講演「シスコは変革を遂げた。皆さんは?」

2015年06月23日 14時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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アーキテクチャこそがすべて、そして「指数関数的成長を」

 企業、あるいは国家や都市がデジタル化を進めていくうえでは、イノベーション創出をスピードアップさせる「Fast IT」が求められる。これは昨年の基調講演でも繰り返し強調されたことだ。さらに今年、チェンバース氏が繰り返し強調したのは、Fast ITの基盤をなす包括的なアーキテクチャの必要性だ。

 「Fast ITは、IoEのアーキテクチャという土台の上で実現可能となる。モバイル、コラボレーション、クラウドなどの能力も、ひとまとめに(アーキテクチャに組み込まれて)提供される。そして、これらすべてを保護する“傘”がセキュリティだ」

「迅速なイノベーション、Fast ITはアーキテクチャにより実現される」。適切なアーキテクチャを備えることで、新たなビジネスプロセスを迅速に構築することができ、無駄なコストの削減も実現できるとした

 昨年よりもさらに踏み込んでアーキテクチャの重要性を強調したのは、今回、「Intercloud」の強化(関連記事)やセキュリティ適用範囲の拡大(関連記事)などを発表し、シスコの考えるIoEアーキテクチャの完成形に近づいたからだろう。

 チェンバース氏は、IoEにおいてモノやデバイスのコネクティビティはあくまでも第一歩であり、その背後にあるアーキテクチャこそが重要であるとも指摘した。

シスコ自身のデジタル戦略/差別化戦略。「(アーキテクチャを持たない)シングルプロダクトのベンダーは、低価格なホワイトレーベルとアーキテクチャを持つシスコのようなベンダーの間に挟まれ、押しつぶされるだろう」

 企業がデジタルビジネスに取り組むうえでは、新世代の競合が台頭してくる。チェンバース氏は、小売業界におけるAmazon.com、タクシー業界におけるUber、ホテル業界におけるAirBnBなどの名前を挙げながら、こうした新世代のデジタルな競合たちは、皆「指数関数的な成長」を目指していると指摘する。

 「われわれは(ビジネスを)『一歩一歩着実に成長させる』ようトレーニングされてきたが、これは危険だ。指数関数的な考えで、指数関数的な成長を目指さなくてはならない」。そのためにも企業はFast ITを実現し、迅速なイノベーションの力を得ることが必須というわけだ。

デジタルビジネスでは、リニアな成長ではなく「指数関数的な」爆発的成長を目指すべきと語る

(→次ページ、「うまく行っている」ときこそ、企業は変革すべき

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