クラウドを利用したバックアップの利点といえば、PCが壊れるなりして内部ストレージにアクセスできない事態になったとしても、バックアップしておいたデータをクラウドから復帰できるという、その点に尽きる。
もちろん、自宅で外付けHDDなり光学メディアなりに保存するのと同等ではあるが、もっとも最悪な状況として、PC周りがすべて焼失してしまった、一切合切を盗難された……なんてことがある。そういう状況でも頼れるのが、クラウドストレージへのバックアップということになる。
ただ、「クラウドバックアップ」サービスというと法人向けサービスがほとんどで、個人が自分のPCのバックアップをクラウドで、と考えると、やはりクラウドストレージサービスを活用する方向となる。
主要なクラウドストレージサービスは以下のサービスが挙げられるだろう。各サービスの概要について表にまとめてみた。
クラウドストレージを活用してバックアップする手段は実にカンタン。クラウドストレージサービスを契約したら、PCに専用のクライアントソフトをインストールする。
すると、ほぼ半自動的にローカルストレージからサービスのクラウドストレージにファイルがアップロードされて同期される。ウェブブラウザーからファイルの同期操作を行なえるサービスもほとんどだ。
そして、PCのストレージが壊れたり、PCを買い直したりしたりといったときには、新たにクライアントソフトをインストールしてアカウントを設定し直せば、ローカルストレージに各種ファイルが自動的にダウンロードされて復活する、というワケだ。
使い方自体は単純だが、いくつかあるクラウドストレージをバックアップに活用するには、いくつかのコツがある。そのポイントを挙げていこう。
次ページへ続く、「「特殊フォルダー型」か? 「既存フォルダー型」か?」
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