毎年6月に台北で開催される「COMPUTEX TAIPEI」(関連記事)には、ここ数年は毎年出かけるようにしている。
人と人のコミュニケーションを除けば、展示会の様子や出展商品の詳細は、今や現場を回るより他人が調査、紹介してくれたネット上の情報の方が有益な場合が多い。COMPUTEX TAIPEIに限らず、こと出展商品に関しては、年々ガジェット系は減少の一途を辿り、真面目でSIer(システムインテグレーター)の喜びそうなアイテムが増えてきた感じだ。
ここ数年、筆者の目的はCOMPUTEX TAIPEIそのものではなく、台北市内にも多くの店舗を構えている「誠品書店」だ。初めて行った数年前から、すでに現在の代官山TSUTAYAのような雰囲気のお店は、直営の文具売り場も素晴らしく、テナントとして入居しているライフスタイルショップやガジェットショップの「誠品生活」エリアもなかなか面白い。
今回はその中のあるお店で衝動買いした、microUSBポート付きの充電式単3電池「EASYBattery」をご紹介したい。
microUSBから直接充電できる充電池
「EASYBattery」
年期の入った秋葉散策が好きな諸兄なら、数年以上昔に、裏アキバの怪しげなお店で、すでに同じようなバッテリーが売られていたことをご存じの方もいるだろう。恐るべし!秋葉原だ。EASYBatteryはそんなユニークな商品のリ・デザイン版だ。
サイズとしては、単3サイズと単4サイズの2種類が発売されているが、筆者の購入したのは単3サイズでボディカラーは白と黒の2本だ。パッケージは極めてシンプルで、単3サイズのリチウムイオン充電池と、同色の充電用フレキシブルなゴム素材のmicroUSBショートケーブルが同梱されている。
リチウムイオン充電池の側面にはAndroidスマホの充電ポートと同じmicroUSBポートが取り付けられている。パッケージ背面に記載の説明書きによると、EASYBatteryの容量は1680mAh。5.0V入力で約2時間で100%充電できるらしい。EASYBatteryそのモノの重さは13gだ。
充電式電池といえば、ガジェット好きな日本人なら真っ先に思い浮かぶのは、今はパナソニックに統合されてしまった「エネループ」ブランドの充電池だろう。筆者が災害対策も兼ねて大量に買い込んだ単3サイズのエネループ充電池を比較のために見てみたところ、その容量は1900mAhだった。
外形サイズはJIS規定の統一された大きさである必要があるので、microUSBポートのスペースや、バッテリー内部に給電を受ける安全、論理回路などが入る必要のあるEASYBatteryの方が容量が小さいのは当然だろう。
次ページへ続く、「メリットを享受できる機器は意外と少ない!?」
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