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ここが変わったWindows 10 第49回

バッテリーを賢く節約し、長時間駆動に

Windows 10はウェアラブルデバイスなどの「IoT用」も存在

2015年06月08日 09時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●ASCII.jp

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 3月17日、Windows公式ブログ上で開発中の次期OS「Windows 10」の販売開始時期を2015年夏とし、世界190ヵ国・111言語でリリースすると発表し、6月1日、ついに公式ブログ上で「7月29日」からアップグレード開始と公表された。Windows 8.1の後継OSとして、いろいろな機能のブラッシュアップが行われている。

 この連載ではプレビュー版を利用し、Windows 10の新機能の紹介、解説する。

 

マイクロソフトのブログで公開されたWindows 10 IoT Coreの説明図。3種類のWindows 10 IoTがあることがわかる。※本記事内の画像はすべてビルド10122です

 Windows 10のラインナップには、「Windows 10 IoT Core」という業務用のエディションも存在している。組み込みデバイス向けのOSという位置づけだ。IoTはInternet of Thingsの略で、PCやスマホではなく、ネットにつながる「モノ」、つまりネット接続機能を備える家電やロボット、自動車などのことを意味する。従来の「Windows Embedded」の後継と考えていいだろう。

 さらに、Windows 10 IoT Coreは目的別に3種類に分けられる。

  • 「Windows 10 IoT for small devices」は、256MBのメモリーと2GBのストレージを搭載するデバイスを想定し、シェルを持たず、X86もしくはARMで動作する。
  • 「Windows 10 IoT for mobile devices」は、512MBメモリーと4GBストレージを想定し、モダンシェルを搭載するエディションで、ARM端末で動作する。
  • 「Windows 10 IoT for industry devices」はさらにハイスペックな環境でX86端末で動作する。デスクトップシェルを搭載し、Win32アプリも動作するのが特徴だ。

 Windows 10 IoT Coreは、レジやATM、業務用端末、ルーター、心拍計、ウェアラブルデバイス、果ては小さなコントローラーからエレベーター、産業用のロボットまで多様なデバイスに搭載できる。端末はネットに接続することができ、各種データを「Microsoft Azure IoT Suite」で管理・分析することが可能になる。

 ちなみに、Windows 10 IoT CoreのInsider Previewも公開されており、Microsoft Connectからダウンロードすることができる。ただし、Microsoftアカウントでサインインし、「WINDOWS EMBEDDED PRE-RELEASE PROGRAMS」の規約に同意するなどの手順が発生する。今のところは、シングルボードコンピュータの「Raspberry Pi 2」や「MinnowBoard Max」などにインストールできる。


 Windows 10 IoT Core Insider Previewのイメージファイルをダウンロードするには、「Windows Embedded Pre-Release Programs」のアンケートに回答する必要がある


 アンケートに同意するとイメージファイルをダウンロードできる


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