NTTドコモの下り最大225Mbpsの通信サービス「PREMIUM 4G」が開始された。格安SIMには関係のない話と思っていたが、ドコモのネットワークを使った格安SIMのほうでも下り最大通信速度を「225Mbps」とするようになってきており(IIJmio)、対応端末を使えば恩恵を受けらえるようだ。
225Mbps対応端末とそうでない端末で実測してみる
以前からドコモのLTEの周波数帯が追加されたり、最高速度がアップするたびに、ドコモのネットワークを使ったMVNOも同調してきた。2つの周波数帯を束ねて使い、高速化を図る今回の増速は格安SIMが対応するかどうかわからなかったが、いつのまにか対応していたようだ。
2015年5月末現在、下り最大225Mbpsに対応する端末は、ドコモから販売される「Wi-Fi STATION L-01G」と「Wi-Fi STATION HW-02G」の2機種。現在のところこの2つだけで、どちらもモバイルルーター端末となっている。
225Mbpsの恩恵を受けるか受けないかは、225Mbps対応端末と、そうではない4バンド対応端末を用意し、同じ格安SIMを取り替えながら何らかの違いを確認できれば判断できるのではないかと考えた。
今回は225MMbps対応のWi-Fi STATION HW-02G以外に、225Mbps非対応端末としてドコモの4つの周波数帯に対応するモバイルルーター「AtermMR03LN」を用意。この2台を使い、IEEE 802.11ac対応のノートPCと接続し、225Mbpsの効果はあるのか、ないのか、そして恩恵はあるのかを確かめてみた。格安SIMはIIJmioを使った。
ちなみに、以前の検証と同様、225Mbpsエリアを探し出し、225Mbpsと確定するのは困難。そこで、ドコモから公開されているエリアリストをたよりに、都心部のエリアに赴いてみた。
今回もいくつかのポイントを徘徊してみたが、大きな差を感じることはできず、ある程度の速度が出たところで速度測定をしてみて、違いを見みてみた。
試したのは平日の23時すぎで、トラフィック的にも余裕が出はじめる時間帯。そのため、今回試したIIJmioに225Mbps非対応端末でも40Mbps近い非常に速い速度が出た。
比較のため、ドコモ契約のデータ通信SIMを用意したが、こちらは50Mbpsを超える速度を記録している。
(次ページへ続く、「225Mbps対応端末だからといって特段速い結果は得られず」)
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