交通新聞社は5月21日、Android/iOSタブレット端末専用アプリ「デジタルJR時刻表」のサービス内容について、報道関係者に向けて解説した。
アプリ内に収録されているのは、JRのみどりの窓口でも使われているJR6社と共同編集の月刊誌「JR時刻表」(「特急運転系統図」「それゆけ! 駅弁探偵団」を除く)と、首都圏100kmエリアのJR・私鉄・地下鉄を全線・全駅・全時刻を掲載している月刊誌「MY LINE 東京時刻表」(「鉄道職人に聞く。」を除く)の両誌合わせて計2000ページ強の内容だ。各誌とも一部の連載記事等は収録されていないが、時刻表、路線図、構成表/席番図、JR営業案内/トクトクきっぷ、JRニュース、鉄道/旅行情報、国内航空戦、JRバス&会社線、宿泊施設情報が収録されている。
Android 4.2〜4.4搭載のタブレット、iOS7.0以降のiPad、iPad miniに対応。おもに収録データの情報量などの問題から、スマホではアプリをダウンロードすることはできず、利用はタブレット端末に限られる。アプリ本体のダウンロードは無料、初回インストールに限りすべての機能を14日間無料で試用できる。価格は利用期間ごとに設定されていて、サービス開始の5月28日から7月31日まで、30日480円、180日2800円、365日4800円とリリース記念キャンペーン価格が適用される。
紙を超えるメリット、検索後発アプリとしての出来は?
すでにパソコンはもとより、スマホやタブレットに既存の乗り換え検索アプリが多くあるが、他社アプリが日常の実用として利用されているのに対し、デジタルJR時刻表は電車移動での遠距離プランの組み立てに優れている。そこが同社が世界初とうたう「時刻表の表示内容をカスタマイズ」できる機能だ。
例えば埼玉・大宮駅から京都・丹波口駅を目指す場合、「大宮〜東京」「東京〜京都」「京都〜丹波口」と3つの列車にまたがるが、複数の路線の時刻表を1画面で表示、「のぞみ」号だけなど特定の列車を絞って表示、「東京駅発時刻」と「京都駅着時刻」だけなど特定駅の時刻のみ表示といった、独自機能を利用することで、時刻表を俯瞰できるので途中駅構内で食事などといった、時刻表ならではの遠距離プランの組み立てが可能。冊子版の場合、新幹線、在来線と複数のカテゴリーに別れて掲載されている時刻情報を、タブレットの1画面に集約して表示することができるなど、デジタル版ならではの利便性が盛り込まれている。
そのほかデジタル版の特徴としては、ユーザーが選んだエリアの列車運行状況の通知、ブックマーク、新幹線・JR特急列車、定期列車の全座席配置などが盛り込まれている。