AK CONNECTを利用した遠隔操作がかなり便利
通信機能としてIEEE 802.11b/g/n対応のWi-Fi、Bluetooth 4.0を持つ点はAK240と同様。ただし、ネットワーク機能は、これまで可能だった“DLNA準拠のメディアサーバーから、Wi-Fi経由でストリーミング再生する機能”(AK240がDLNAのレンダラー兼コントローラー的な役割を果たす)だけでなく、一般的なネットワークプレーヤー並みの高機能なものとなった。
AK380はDMR(デジタルメディアレンダラー:再生機能)、DMC(デジタルメディアコントローラー:再生するコンテンツの選択とDMRへの再生指示)、そしてDMS(デジタルメディアサーバー:コンテンツを保存するサーバー)のいずれにもなれる。つまり、外部のコントロールポイント(=スマホやタブレット上にあるDLNAアプリ)からAK380を操作したり、AK380がサーバーとなり、ローカルに保存したファイルを外部機器にストリーミング配信することも可能となるわけだ。
もちろん併用も可能で、たとえばAK380をDMS+DMRとして使い、スマホやタブレットをDMCとして使えば、NASではなく、AK380内に保存してあるデータをリモートから再生することができる。Wi-Fiルーターなどがある環境であれば、たとえば、AK380はかばんの中に入れっぱなしにして置き、手元のスマホで楽曲を呼び出すといった応用も可能。優先ではなく無線という特徴を生かせば、据え置き用途だけではなく、ポータブル環境でも新たな使いこなしができそうな機能だ。
なお、Astell&Kernを展開する韓国のアイリバーでは「AK Connect」というAndroid/iOS対応のアプリも用意。さらにAK240の登場時からアナウンスされていた、配信サイトで購入した楽曲を直接本体にダウンロードできる機能も年内をめどに追加される予定だという。
