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持ち運べる実売約70万円の構成で聴いてみました……。

どこまで行くのか「AK240 Stainless Steel」を聴く

2015年02月23日 14時29分更新

文● 小林 久/ASCII.jp

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オーディオは重ければ重いほどいいと言うが……

 「どこまでいくのだろう」。そんな感想を持った読者も多いのではないだろうか。私もそのひとりだ。

 アユートが2月20日に国内発表した「Astell&Kern AK240 256GB ステンレススティール」(以下AK240 SS)は、直販価格38万4000円で登場。これまでの最上位機「AK240」より、約10万円高価な値付けとなっている。

 AK240 SSではケース素材をジュラルミンからステンレス鋼へと変更。背面ガラスも強度が高い、米CorningのGorilla Glassとした。ステンレス素材は、アルミ合金と比べて、剛性や比重が高い。一方で加工は難しく、高精度で丁寧な切削が必要だという。

REMY CARRIAT製ヌバックレザー「Dolis」による専用ケースが付属する。

 筆者がAK240 SSを最初に見たのは昨年12月、「AK500N」の発表会場だった。既存のAKシリーズと並んで、AK240 SSの試作機が展示されており、国内でリリースするかどうかを含めて検討中という説明を受けた。ポータブル機でデザインは重要な要素。ケースを別素材に変え、高級版として販売するのは珍しくない。だから最初は「単なるデザイン違い」という認識だった。

 しかし、取材を続けるうち、AK240 SSは単純な見た目の変化だけに留まらず、“音の改善にも取り組んだ製品”であることが分かってきた。単なるデザインの違いならスルーしていたところだが、価格(それと重量)は大きく上がるが、音質面では既存のAK240を上回るという説明を聞き、半信半疑でありつつも興味も持ち始めた。

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