みんなが安全にドローンを楽しむために、まず行政側が行うべきこと
米連邦航空局がドローン飛行可能エリアをiPhone画面で確認できるアプリを開発
2015年05月11日 15時02分更新
FAA(米連邦航空局)は5月6日、ドローンを飛ばせるエリアをiPhone画面で確認できるアプリ「B4UFLY」(Before You Fly)を開発したと発表した。
これはアトランタで開催された国際無人機見本市AUVSI(Association for Unmanned Vehicle Systems International) 2015で発表されたもので、近くに空港や重要施設など、飛行制限空域があるかどうかを画面上で確認できるほか、安全に小型無人機や模型飛行機を飛ばす空のルールを教えてくれる。
まずiPhoneアプリとして、1000人ユーザーを対象にベータテストを開始する(利用にあたってはFAAにメールを送ってベータテスター登録を行う)。また、Androidアプリも予定しているという。
FAAによれば、長年のラジコン飛行機愛好家ならば知っていて当然の情報でも、近年ドローンを買ったばかりのユーザーには知らないことが多く、模型飛行機協会や小型UAV連盟などの団体と協力し、ドローン初心者に正しい知識を伝えるために機会を提供するものだという。FAAでは年内に「飛ばす前に知っておこう」キャンペーンを開始し、ドローンの責任ある利用を促進するとしている。
急速な普及に伴って初心者による無謀なドローン飛行が日本以上に深刻なアメリカだが、まずは空のルールやユーザー責任などの情報を利用者にきちんと伝える努力を行うという姿勢は、まず規制と安易な解決法を求める声を上げるよりもはるかに適切なアクションと言えよう。