中国発のスマホブランドとして、知名度を高めている小米(Xiaomi、シャオミ)。中国だけでなく、インドなど中国国外でも展開している。
小米のスマホは、大きく分けて性能を求めつつお買い得という「小米」(Xiaomi)シリーズと、1000元(約2万円)以下の価格でありながら性能を高めた普及機「紅米」(Red mi)シリーズがある。ディスプレーを大きくした「小米note」(5.7型)と「紅米note」(5.5型)というファブレットも出ている。
当初はネット限定で販売された小米製品も、中国ではブレイクし、家電量販店で発売され、小米専門の代理店が街中に多く登場。スマホメーカーとしての小米はすっかりおなじみとなった。
毎年恒例の行事となった小米の大感謝祭「米粉節」。2015年は4月に開催され、1日に212万台、金額にして20億元(約400億円)を超えるスマホを販売し、世界記録を打ち出した。2014年の11月11日のオンラインショッピング祭り「双十一」のときの記録が189万台だったので、まだまだ売れ行きは衰えていない。
若い中国人の集まりに参加させてもらうことがあり、とある集まりでは、若い中国人の全員が小米のスマートフォンを所有していたことがあった。
彼らいわく、小米のスマートフォンは大好きで、次もまた買いたいという。成金はiPhoneのゴールドモデルを目指すが、あまりお金のない若者は小米のスマートフォンに走る傾向があるようだ。
2014年に紅米を購入してレビューしている(関連記事)が、レビュー後も筆者の中国ライフにおいては、これを活用しているおかげで、話も盛り上がった。小米を知っておくと、現地の中国人とのコミュニケーションがより盛り上がる。
2015年は紅米の第二世代製品となる「紅米2」が登場した。小米の手軽な価格のスマートフォンということで、一人の「米粉」(小米ファンの意だが、小米ウォッチャーくらいにさせていただきたい)として、これを購入し、初代紅米からどれだけ変わったか検証することにした。
初代モデルと最新モデル
サイズ感は似ているがスペックは大幅に変更
2013年にリリースされた紅米(初代)と、2015年初頭に発売された紅米2はどう違うのか。スペックから見てみよう。
紅米はクアッドコアのMediatek「MT6589T」(1.5GHz)を採用していたが、紅米2はクアッドコアのQualcomm「Snapdragon410」(1.2GHz)に変更。それに伴い、GPUも「PowerVR SGX544」から「Adreno306」になった。
RAMは1GBで変化なしだが、ストレージは4GBから8GBに倍増。バッテリーも2000mAhから2200mAhに増えている。
メインカメラは800万画素で変わらず、サブカメラは130万画素から200万画素へと強化。ディスプレーはともに1280×720表示が可能な4.7型のIPS液晶だが、紅米2のほうがフチが1mm弱細くなっている。
また、フチだけでなく全体的に若干ながら小さくなり、また重さも158gから133gへと軽くなっている。大きさは筆者にはパッと見ではわからず、紅米初代用のスマホケースに入れて初めて気づく程度の変化。重さに関してはちょっと軽くなったかなと感じた。
デュアルSIMスロット搭載で、紅米は2Gと3Gに、紅米2はさらに4G(TD-LTEとFD-LTE)に対応。miniSIMカードからmicroSIMカードスロットへと変更された。
そのほか、衛生測位システムが強化され、紅米は米国の「GPS」だけだったが、紅米2では、ロシアの「GLONASS」や、中国の「北斗」にも対応した。
OSはAndroid 4.2からAndroid 4.4へ。小米謹製のカスタムROMは、MIUI5からMIUI6となっている。
(次ページに続く、「インターフェースの「MIUI」も別物と言っていいほど様変わり」)
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