ドキドキしながらYosemiteへ移行
まずは、2.5インチドライブをPCI Express接続に変換するキットApricorn「Velocity Solo x2」経由で使っているSamsung「SSD 840 Pro」のOSを、Mavericks(10.9)からYosemite(10.10)にアップグレード。
その後、「XP941」を接続してクリーンインストール→TimeMachine(OSアップグレード後のデータ)からアプリや各種データを移行することにした。
標準構成からかけ離れている我がMac Pro改でのOSアップグレードはいつもドキドキなのだが、Yosemiteで不安が現実になり、アップグレード中の再起動でグレー画面のママに……。
USB 3.0カードを取り外したり、セーフモードで起動したりといろいろ試したのだが、結局、電源を入れていなかったサブディスプレーがメインとして認識、そちらでOSインストールは粛々と進んでいたというオチだった。
サクッと認識、Yosemiteのインストールに成功
続いてはPCI Express×4インターフェースに変換した「XP941」をApricorn「Velocity Solo x2」と入れ替え。作成しておいたYosemiteのインストール用USBメモリーから起動して作業したが、SSDは外付けとしてすんなり認識し、インストールも正常に完了。
さっそくMac OSの定番ディスクベンチマークアプリ「Blackmagic Disk Speed Test」を実行すると、シーケンシャルリード1094.8MB/s、シーケンシャルライト804.2MB/sと、Windows環境下と同レベルのパフォーマンスを発揮した。
Yosemiteの新機能に対応させたいが……
次なるカスタマイズとして思いついたのがBluetooth 4.0化だ。Yosemiteで実装された新機能でありながら、Mac ProはLate 2013以降でないと利用できない、iOSデバイスとの間での「Instant Hotspot」、「Handoff」、「AirDrop」を使えるようするためだ。
iPadユーザーとしてはかなり切実だったりするのだが、各機能対応をうたうUSB接続のBluetoothドングルなどは未発売(非公式なら方法はあるが)。
いろいろ調べると、iMacやMacBook Proなどに搭載されているアップル純正の11ac無線LAN+Bluetooth 4.0ボードの「BCM94360CD」などで成功している例を発見。
確かにeBayから純正ボードをPCI Expressインターフェースに変換するコレ(Hackintosh向け?)などを購入して搭載すればできそうなのだが、問題になるのが日本国内で使用する無線機器(Bluetoothも含む)に必須な技術基準適合証明、認定のいわゆる“技適”の壁。
技適を取っている日本向けの「BCM94360CD」が手に入れば大丈夫かな~とも思い、いろいろ探すも流通しているのは、米国仕様の製品ばかりで、今回は見送ることにした。
Mac Proに限らず、結構な機種が非対応なので、アップルさんどうにかしてくれませんかね~。
Handoffなどを利用できる機種
- Mac Pro (Late 2013)以降
- iMac (Late 2012)以降
- Mac mini (Mid 2012)以降
- MacBook Pro (Mid 2012)以降
- MacBook Air (Mid 2012)以降
iPhoneにかかってきた電話をMac上で通知、受けられるFaceTimeの機能は、Bluetooth 4.0化していなくとも利用できる。
正直、この機能も使えなかったらOS X Yosemiteの魅力っていったいどこ? と思わずにはいられなかったのでひと安心(プレビューの強化や、ファイル名の一括変更など、使うとわかる魅力もいっぱいある)。
iPhoneをマナーモードにしていたり、ヘッドホンで音楽や映画鑑賞していたりするときでも、着信がわかるのはかなり便利なのでオススメだ。
(→次ページヘ続く 「最新ビデオカードは動作するか?」)
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