3月2日、キヤノンは初の360度旋回型屋外向けモデルや赤外照明搭載モデルなどネットワークカメラ9機種を発表した。キヤノンとしては、屋外モデルは初の投入になる。
今回の目玉である旋回タイプの屋外モデルは「VB-R11VE」と低価格モデル「VB-R10VE」の2機種。30倍の高倍率でありながら、58.4°の水平画角で撮影可能なレンズを新開発。また、カラー撮影時に0.03ルクス、ナイトモードでの白黒撮影時に0.002ルクスという暮らす最高の低省度性能を備える。屋外モデルと言うことで、-55℃~55℃までの厳しい環境でも動作する。
もう1つの目玉となる赤外照明搭載モデル「VB-M741LE」は、広角かつ長距離での撮影が可能なように、2種類の赤外照明を搭載。赤外照明特有のピントずれを防ぐ「スーパーUDレンズ」を採用することで、光源のない0ルクスの暗闇においても、30m先の対象物を撮影できるという。水平画角も113.4°(BOXモデル)を実現し、空間全体を見渡した映像が可能になっている。音声端子や外部入出力を省いた「VB-M740E」も用意される。
新たに霧やかすみでもクリアな撮影が可能な「かすみ補正」を初搭載。逆光や暗い環境でも視認性の高いオートSSC性能も強化し、ノイズやにじみの低減を実現した。自動監視を可能にする「インテリジェント機能」には新たに3つの機能を搭載。設定したエリア内での侵入を検知する「侵入検知」や被写体の画面の中央を捉え続ける「自動追尾」、人間が発する悲鳴に対してアラートを出す「悲鳴検知」などを追加する。
固定ドーム型、固定箱型モデルも含め、全9機種が投入。希望小売価格(税別)は360°旋回型のVB-R11VEが62万円、VB-R10VEが59万円で、7月上旬発売。VB-M741LEが23万円で、6月下旬に発売。