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高解像度とインテリジェント機能が「監視」を変える

防犯に効果絶大!キヤノンのネットワークカメラをデモで見る

2014年11月10日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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10月30日、キヤノンはフルHD対応や防犯に役立つインテリジェント機能の強化を含むネットワークカメラの新製品8機種を発表した。リニューアルされた品川ショールームの模様と合わせて製品の特徴を見ていこう。

伝送データを削減!ファームウェアも大幅強化

 今回発表されたのはフルHD(2.1メガピクセル)対応の「VB-Hシリーズ」4機種と、1.3メガピクセルの「VB-Mシリーズ」4機種の計8モデル。最新ファームウェアを搭載し、監視カメラとして必要なさまざまな機能を強化している。

光学20倍ズーム対応のPTZモデル「VB-H43/VB-M42」。ブラックのモデルもある

設置型PTZモデルの「VB-H630VE」。耐衝撃・防塵防水性能も高い

 最新モデルでは、まずH.264のエンコーダーに高圧縮アルゴリズムを採用することで、映像データ自体を削減するほか、映像の暗部を明るく補正することが可能になった。また、露出補正の双方を同時に最適制御する「オートSSC(スマートシェード補正)機能」を搭載。さらに光学20倍ズームの倍率に応じて、パン・チルトの移動速度を自動的に制御する機能が追加された。これにより、カメラ本体の回転速度を広角側では速く、望遠側で遅くすることで、被写体を見失わず、なめらかに映像を移動させることが可能になったという。

自前のレンズやエンジンを用いた処理能力とファームウェアが売り

 ネットワークカメラは全世界的な防犯意識の高まりやアナログカメラの買い換え需要の増大から、市場が大幅に拡大しているという。国内ではパナソニックが大きなシェアを誇っており、その他、グローバルベンダーのAXISのほか、キヤノンやJVCケンウッド、ソニー、日立製作所などが製品を投入している。今後も公共や金融、店舗・流通、ビル・オフィスなどで高い成長が予想されるほか、監視カメラ以外のマーケティング用途などでも利用されていくと見込まれている。

 こうした中、キヤノンは同社が強みを持つ広角・高倍率レンズと専用の映像・配信エンジンを組み合わせることで、高精細な映像と高い配信能力を実現する。また、高い解像度を活かし、防犯や監視に役立つ動体、置き去り、持ち去り、いたずら、通過、音量などの検出を行なうインテリジェントな機能をファームウェアに搭載。さらに、防塵・防水、耐衝撃にも優れたハードウェア、モニタリングや録画ソフトなども用意しており、ニーズにあわせたラインナップの拡充にも力を入れている。

高解像度なので、筆者のシャツの柄やしわの寄り方まではっきり目視できる

 こうした最新モデルやソリューションは品川でのショールームのほか、全国各地で行なわれるイベントでも展示されるとのこと。

逆光の環境でもきちんと人物の顔が見られるオートSSCのデモ

ロウソク1本の低照度でも撮影が可能なレンズ性能と補正機能をデモ

NECの顔認証製品「kaoato」を用いたデモ

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